常にわけのわからない音楽を聞いてきた人生だった

 たまたまコンピュータなどの電化製品を売っている店頭で、David Taoの”The Great Leap 2005”の"Susan Said"という曲がかかっていて、これがなかなかよく、気に入ってしまった。

 シンガポールの音楽というと、私はディック=リー(Dick Lee)のマッド・チャイナマン(”The Mad Chainaman”)という1989年に出されたCDを忘れることはできない。当時、私が愛聴した一枚だ。
 何か、CDでも買おうとCD屋さんに入ると、J-Popとして、日本のものもかなり入っていることがわかる。
 先ほどのDavid TaoのThe Great Leap 2005について質問をしてみると、シンガポールではなく、台湾のポップメイカーだという。タイトルは、「太平盛世」だ。私の好みは、シンガーソングライター系で、歌詞に深みと知性がある奴が好きだ。軽いアイドル系は私の好みではない。店員はDavid Tao(陶竽)のことを多少アイドル的だというが、この陶竽(David Tao)の4枚目の新譜を買い求めた。
 35年間も、よくコトバのわからない歌詞の音楽を聞き続けてきた私は、コトバはわからなくても、いい音楽を聞き分けられる能力を身につけてきたと自分では思っている。
 この陶竽(David Tao)の音楽は、R&Bをベースにしたポップスかもしれないが、実にいい音楽だ*1

*1:たとえば、David Taoの"The Great Leap 2005"に収められている"Who Do You Love?"や"Susan Said""Sula & Lampa"を聞いてみてほしい。多少、Stevie Wonderの影響も感じられる。