さて、今日は、マッサージを受けることになっている。ガイドさんお薦めの志村けんがトレードマークのマッサージを受けることにした。ここの店の客の大半は日本人だろう。私たちが泊まったインペリアルホテルの付近にも、たくさんのマッサージ屋さんがあるけれど、ガイドさんの話では、こうした店は一回きりの客が多く、信頼性の点で問題があり、衛生面でも心配だという。
90分の全身マッサージで1500元(約5250円)。
これは高いか、安いか。
日本人からすれば、これは安い。しかし、台湾人からすれば、高いということになるだろう。
けれども、片言とはいえ、日本語でやってくれるのだ。文句は言えまい。
かように、日本語は、ビジネスラングエッジとして、台湾人が日本語ができると儲かる仕組みになっている。
台湾と日本とでは、歴史的に見て、支配・被支配構造があり、現在でも、日本と台湾とでは経済格差がある。
そういえば、先ほどフロントに来ていた日本人男性旅行客たちは、横柄な態度で、全身マッサージに、オプションとして、あれもこれもつけてくれと言ってたっけ。
日本と台湾とを比べたら、相対的に、そして客観的に見て、経済格差がある。日本人は、台湾から見たら金持ちなのだ。「金持ち」なら「金持ち」らしく、金を払ってくれと台湾人から言われそうな気がする。台湾はいま失業者が増えているという。
マッサージは必要とする人と、そうでもない人がいるだろうから、誰にでもお薦めということにはならない。
けれども、もし、私がまた台湾を訪れるとしたら、私は、このマッサージをまたやってもらうだろう。それほど私にはいいマッサージだった。