谷川岳の一の倉沢までスノートレッキングに出かける

一の倉沢

 去年履いてみたスノーシューだが、今年は少しきちんと履いて遊んでみようとガイドをお願いしておいたのだが、雪が少ないということで、スノーシューイングというより、スノートレッキングをお願いすることになった。
 ホテルから車で送迎してもらう。
 車で30分ほど走って到着した登山口から一の倉沢まで自動車道路を歩く。自動車道路といっても、雪のため閉鎖中だ。雪が少ないためスノーシューを履く必要はないが、もっと降雪があれば、今度は逆に雪崩の心配があり、素人は歩けないという。
 途中、うさぎや、てん、ねずみの足跡を見たり、つららを観察したりとなかなか楽しい。
 谷川岳は空から眺めると馬蹄形をしているという。そこで雪崩や鉄砲水があるという。
 たどり着いた一の倉沢は、なかなかの景観だった。ここでランチとなる。
 一の倉沢の麓の岩肌には、雪にまみれながらも、遭難者の霊を慰める遺族のプレートが岩肌に何枚も打ち込まれていた。
 何人もの遭難者を出している一の倉沢は、私には神々しく輝いていた。山男ではない俺でも、今回降雪が少ないために、近場で眺めることができた幸運に感謝しよう。
 その一の倉沢の麓で雪上ランチ。ガイドさんがつくってくれる牛肉入りの雑炊で身体が温まる。暖かいミルクティーも嬉しい。
 このガイドさんは、1年間ニュージーランドに滞在したことがあるという。思わぬところでニュージーランド談義になった。
 ホテルまで送ってもらったが、今度はカヌーガイドでお世話になりたいと思った。