今回の選挙結果をどうみるか。
各党の獲得票数と獲得議席数の数字が明らかでないので総括できる段階ではない*1。
けれども、国民からみて、一番大切な切り口は、いまの日本国憲法体制の価値観の枠組み、すなわち国民主権・基本的人権の擁護・平和主義の三原則からなる立憲主義を維持・発展させる政治勢力か、それを壊す壊憲勢力か。その点に尽きるのではないか。
政治家からみれば、政治家には、憲法尊重擁護義務があるということ。
立憲主義を忘れてはいけないこと。
国民が主人公であること(国民主権)を忘れてはいけないこと。
立憲主義・憲法をないがしろにすれば、国民から必ずしっぺ返しをくらう、ということが苦い教訓となったのではないか。
大義なき政権与党のご都合主義的解散。
野党側も野党側で、選挙前に野党第一党が突然溶解してしまうという国民(主権者)への裏切り。
戦後、これほどのひどい選挙があったろうか。
与党も野党も、劣化し、これほどまで主権者を愚弄した選挙もなかったのではないか。
それは、当然にも投票率に反映されている。
投票率は戦後2番目の低さの53.68%。
なんと有権者の二人に一人は投票していない。
権力側からみた主権者“教育”、すなわち政治不信は“成功”しているといえるのだろう。