「国会でも#MeToo 野党議員、セクハラ疑惑に抗議」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年4月20日15時01分)から。

 財務省福田淳一事務次官のセクハラ発言問題を巡り、野党議員が20日午前、国会内の会合で「#Me Too」と書かれた紙を掲げ、そろって抗議の意思を示した。米国発のセクハラ告発運動のシンボルにならい、財務省事務方トップのセクハラ疑惑と、同省が被害女性に名乗り出ることを求めた対応の問題の深刻さを国内外に訴えた。

 抗議の意思は、立憲民主、希望、共産など野党6党による、セクハラ疑惑をめぐる財務省などへの合同ヒアリングの冒頭で示した。続けて6党の合同集会でも行った。

 両会合とも、米国の運動にならい、抗議の意味を込めて黒い服に身を包んだ女性議員を中心に、男性議員も参加。尾辻かな子衆院議員(立憲)が「セクハラを泣き寝入りする社会にしない。被害者を絶対一人にしない」とアピールした。

 ヒアリングでは、同省の調査方法への疑問や、麻生太郎財務相の辞任を求める声が相次いだ。行動に加わった蓮舫参院議員(立憲)は記者団に、「次世代の女性が同じ悔しい思いをしないように先輩たちが頑張ってきたものを、福田次官や麻生大臣はたった一瞬で壊した。ここへの怒りは、継続して声を上げていく」と述べた。(山岸一生)

野党議員、財務省に抗議

 立憲民主党など野党国会議員の有志は20日、福田淳一財務事務次官によるテレビ朝日の女性社員へのセクハラ疑惑とその後の財務省の対応に抗議するため、財務省を訪れた。福田次官がセクハラの事実を認めることや被害者の人権を守ることなどを申し入れた。

 申し入れ内容は①被害者の人権を守ること②セクハラの申し出があり抗議する会社に不利益を与えないこと③福田次官は即刻セクハラを認め謝罪すること④財務省は即刻福田次官がセクハラを起こしたことを認め謝罪すること⑤財務省は今回のセクハラの調査のやり方が不適切であったことを認め、調査を撤回することの5項目。

 有志で集まった野党6党の議員約20人は、セクハラ被害者が声を上げる運動の合言葉「#Me Too」が書かれた紙を掲げて財務省を訪問。矢野康治官房長との面会を求めて執務室に向かおうとしたが、警備員が立ちはだかり押し問答になった。財務省は幹部職員の部屋へ続く廊下の扉も閉ざし、議員から「国民の声を受け入れないのか」と怒号が飛んだ。申し入れ書は約40分後、陳情を受理する地方課の職員が受け取った。

 申し入れ後に記者団の取材に応じた社民党福島瑞穂氏は「財務省がやることは一つしかない。福田氏にセクハラを認めさせ、謝罪をさせることだ。これをかばう麻生大臣、安倍総理の責任は大きい」と発言。立憲民主党尾辻かな子氏は「今まで圧倒的な権力の差によってセクハラを受けても言えなかった被害者を一人にはしない。セクハラを泣き寝入りする社会はもうやめなければいけない」と訴えた。