以下、朝日新聞デジタル版(2018年8月22日20時30分)から。
米軍の輸送機オスプレイが沖縄県以外で初めて、米軍横田基地(東京都)に10月に配備されることになった。配備後は東日本を中心に各地での訓練も想定される。事故の危険性はないのか。訓練の情報は提供されるのか。不安の声が上がった。
「いつ落ちるか分からない」「沖縄の痛みを私たちも味わうことになる。ともに闘っていく」
「横田基地の撤去を求める西多摩の会」などの約10人は22日、基地に近いJR福生駅前で声を上げた。別のタイプの輸送機からパラシュートが近くの中学校庭に落下する事故もあり、反対の声を高めてきた。
面積の3分の1を基地が占める東京都福生市の加藤育男市長は「なし崩し的な配備で大変残念。市民の安全性に対する懸念は払拭(ふっしょく)されていない」とコメント。基地では7月下旬以降、連日のようにオスプレイの離着陸が繰り返されているが、防衛省から10月配備の理由や決定の経緯など詳しい説明はなかったという。
都と基地周辺の6市町でつくる協議会(会長・小池百合子知事)も安全対策の徹底などを改めて要請。夜間訓練は実施しないよう口頭で国と米軍に伝えた。小池知事は22日、記者団に「しっかり守っていただきたい」と話した。東京都八王子市でも4月以降、苦情や不安など十数件が寄せられているという。
(後略)
(大賀有紀子、山浦正敬 古城博隆)