以下、朝日新聞デジタル版(2018年10月1日11時03分)から。
沖縄県知事に初当選した前衆院議員の玉城(たまき)デニー氏(58)が選挙から一夜明けた1日、沖縄市の自宅前で報道陣の取材に応じた。大勝した選挙戦を「翁長雄志知事が命を懸けてでも守ろうとした『辺野古に新基地を造らせない』という遺志を継いでほしいということではないか」と振り返った。
玉城氏は午前7時、かりゆしウェアで自宅を出て、沖縄市内の交差点で行き交う車の運転手に手を振り、あいさつした。知事選で過去最多得票の約39万6千票を得たことについて「翁長知事への県民の喪失感と、気持ちと行動を無駄にしてほしくないという県民の思いが票につながった。経済や雇用、教育、福祉にも非常に高い関心があり、私が訴えた政策にも共鳴していただいた」と話した。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画については「新基地は認めない、普天間は一日も早い閉鎖、返還を政府と米国に求めていきたい」と改めて強調した。
玉城氏は、急逝した翁長氏の自宅も訪れ、仏前に当選を報告する。4日に初登庁する予定。(伊藤和行)