「不明記者、生きたまま切断か サウジ見解と異なる可能性」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年10月17日18時47分)から。

 トルコ・イスタンブールサウジアラビア総領事館に入った後に消息を絶ったサウジ人記者のジャマル・カショギ氏が、生きたまま体を切断され、殺された可能性が浮上した。英国の中東専門ニュースサイト「ミドル・イースト・アイ」が16日、トルコ当局者の情報として報じた。事実だとすると、「尋問中に誤って死亡させた」との報告書を準備中とされるサウジ側の見解と異なることになる。

 殺害の様子を記録したとされる音声データを基にしたトルコ当局者の情報によると、カショギ氏は2日昼過ぎに総領事館に入った後、総領事の執務室から引きずり出されて隣室の書斎に移された。カショギ氏が尋問を受けることはなく、テーブルの上で生きたまま体を切断された。殺害に要した時間は7分間だったとしている。

 館内にはカショギ氏とみられる叫び声が響いたが、何らかの薬を注射された後に静かになった。現場にはイヤホンをつけたとみられるサウジ人の法医学者の男性がおり、切断作業中に「こういう仕事をする時、私は音楽を聴く。君たちもそうすべきだ」と話す様子も記録されているという。

 トルコ当局は2日に空路でイスタンブール入りし、カショギ氏と同じ時刻に総領事館にいたはずの15人のサウジ人の一団に関心を寄せている。この法医学者はサウジの治安機関に所属しているとみられる。

 米CNNによると、サウジ政府は「カショギ氏を尋問中に手違いで死亡させた」とする報告書を準備しているとされる。しかし、カショギ氏が尋問を受けず、生きたまま切断されたのが事実であれば、最初から殺害が目的だった疑いが強まる。(イスタンブール=其山史晃)