以下、朝日新聞デジタル版(2019年10月13日13時0分)から。
ラグビーワールドカップ(W杯)で先月末に世界ランク2位のアイルランドを破り、史上初のベスト8進出を目指す日本代表。13日夜にはスコットランド代表と対戦します。五輪の7人制ラグビーでは、「英国代表」チームが出場する一方で、15人制のW杯では、英国からスコットランド、アイルランド、イングランド、ウェールズがそれぞれ代表チームを送り出しています。アイルランド共和国の首都ダブリンに留学経験があり、地元の強豪クラブに所属した経験もある成城大学の海老島均教授(スポーツ社会学)に聞きました。
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まず、英国の成り立ちを振り返ります。英国の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。1922年、それまで英国を構成していたアイルランド島の南側が「アイルランド自由国」として自治領になり、その後アイルランド共和国として独立します。この結果、英国は主に、首都ロンドンがあるイングランド、それぞれ地域議会を持つウェールズ、スコットランド、北アイルランドで構成されることになりました。海老島教授は、この歴史を踏まえ、経緯を説明してくれました。
――英国という連合王国を形成しているのに、どうして四つの代表チームがあるのですか?
「ラグビーの国際組織ができるより前に、英国の各地域のラグビー協会が生まれたのが大きな理由です」
――詳しく経緯を教えてください
(後略)
(清水大輔)