「大坂なおみが決勝進出 差別抗議の黒いTシャツで入場」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/8/29 8:55)から。

 テニスの「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」の女子シングルスで世界ランキング10位の大坂なおみ日清食品)が28日(日本時間29日)の準決勝で、同22位のエリーズ・メルテンス(ベルギー)を6―2、7―6で下した。大坂は米ウィスコンシン州で起きた黒人銃撃問題などに抗議の意を示すため、当初27日に予定されていた準決勝でプレーしないことを表明していた。

 準決勝の試合会場のコートに、大坂は「Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)」とプリントされた黒のTシャツを着て入った。その文言は、人種差別に対する抗議活動のスローガンだ。試合後のオンライン会見で、大坂は「私も声を上げなければいけないと思った。自分が勇敢だとは思っていない。ただ、やらなければいけない、と思うことをやっているだけ」と話した。

 会見では、大坂は一時プレーしないことを考えた経緯を説明。26日の準々決勝後、米プロバスケットボールNBAが抗議の意を表すために試合を延期したことを知り、自らも行動しないといけないと思ったという。そこでSNSに「私のテニスを見てもらうよりも、今は注目しなければいけない大切な問題があります」などと声明を投稿した。

 その後、主催者が27日の今大会の全試合の延期を決定。大坂は女子ツアーを統括するWTAなどと話し合い、プレーすることで抗議活動の注目が集まるとして出場続行を決めた。

 29日(同30日)の決勝では、大坂は同59位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。