今年の1月にアップされた動画だから、半年も前のYouTubeになるが、元Talking HeadsのフロントマンのDavid Byrneが2021年のニューヨーク市長選*1・ニューヨーク市議選に向けて*2、Ranked Choice Votingの導入*3について賛意を示して熱く語っている。
Ranked Choice Votingとは何か。
よくわかっていないので、少し調べてみた。
「順位選択投票」(Ranked Choice Voting)とは、投票者が候補者に順位をつけて投票できるシステムだそうで、「順位選択投票」には、市長選などに向いている「一人当選の順位選択投票」(Single-Winner RCV)や市議会選挙などに向いている「複数当選の順位選択投票」(Multi-Winner RCV)があるようだ。
投票は1回なのだが、優先順位を選択でき、第一位選択から第五位選択まで1回の投票で選ぶことができる。
「一人当選の順位選択投票」(Single-Winner RCV)の場合、まず有権者の選択第一位選択の投票結果をみて、大多数(おそらく50%の過半数)の得票を得た立候補者がいれば、その立候補者が当選者となる。これは常識的だ。この段階が第一ラウンド(判定)と呼ばれる。
もし、第一ラウンド(判定)で、過半数を獲得した候補者がいない場合、どうするか。
第一ラウンド(判定)で過半数を獲得した候補者がいない場合は、第一ラウンド(判定)での選択第一位選択の最低得票数の立候補者を選挙戦・候補者から除外してしまう。除外はするが、除外された候補者に投票した有権者の声は除外しないというのが、RCVのみそだ。つまり、第二ラウンド(判定)として除外された候補者が集めた得票の、第二位選択の投票を(死票とせず)残りの各候補者に振り分ける。そうして第二ラウンド(判定)においてもし過半数を獲得した候補者が出れば、その候補者が当選者となる。
もし、第二ラウンド(判定)で過半数を獲得した候補者がいない場合は、どうするのか。
第二ラウンド(判定)で最低得票数の立候補者を除外する。除外はするが、第三ラウンド(判定)としてその除外された候補者が集めた得票の、第三位選択の投票を(死票とせず)残りの各候補者に振り分ける。そうして第三ラウンド(判定)においてもし過半数を獲得した候補者が出れば、その候補者が当選者となる。
もし、第三ラウンド(判定)で過半数を獲得した候補者がいない場合は、同様な作業を続けていくという具合だ。
以上は、以下のサイトをながめて俺が理解したことで、言葉で説明するとややこしい。また自分の理解に間違いがあれば、自分の責任だが、以下のサイトはわかりやすかった。英語だが、こちらを見てもらったほうが理解は正確で早いだろう。
ネットで調べてみたら、「順位選択投票」についての日本語による紹介は少なく、以下のおそらくコロンビア大学の「翻訳記事」くらいしか見当たらなかった。
以下も、「順位選択投票」についての、少ない日本語による紹介のひとつ。
すばらしい傑作コンサート映画「アメリカンユートピア」の中のMCでもデビッド・バーンは選挙の重要性を訴えていた。社会を変えていくためには、選挙にも関心をもたないとね。
それにしても、日本のサイトで「順位選択投票」について紹介が少ないことは気になりますね。