「高市氏の電波停止発言に「私たちは怒っている」 田原総一朗氏、岸井成格氏らジャーナリスト6人が抗議」(2016年)

 自民党総裁選に出馬を予定している高市早苗氏。

 すでに5年以上も前のことだが、電波停止発言が問題になったことは記憶に新しい。

 以下、ハフィンポスト(2016年2月29日)より。

www.huffingtonpost.jp

「岸田氏、森友問題「再調査するとは言っていない」 必要ない考え強調」

以下、朝日新聞デジタル版(2021年9月7日10時29分)から。

 自民党総裁選にいちはやく出馬の意志を示した岸田文雄氏。
 森友問題の再調査について数日前まで「国民が判断する話だ」「国民が納得するまで説明を続ける」と発言していたものが、その舌の乾かぬうちに、安倍晋三氏に声をかけられ、もう否定。安倍晋三氏は高市早苗候補を推すともいっているので、ふたまた支援ということなのか。公開されては困ることが山ほどあるのでしょう。これでは国民は自民党に期待できるわけもありません。

 自民党総裁選に立候補を表明している岸田文雄政調会長は6日夜のインターネット番組で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題について、「再調査をするとか、そういうことを申し上げているものではない」と述べ、再調査は必要ないとの考えを強調した。

 岸田氏は2日のTBSのBS番組で再調査をする必要性を問われ、「国民が判断する話だ。国民が足りないと言っているので、さらなる説明をしなければならない課題だ。国民が納得するまで説明を続ける」と答えていた。

 6日の番組では、司会者が、岸田氏のこの発言がきっかけで、安倍晋三前首相が、総裁選に出馬の意欲を示す高市早苗総務相の支持に回ったのではないかと指摘。これに対し、岸田氏は「安倍さんがどう判断されているかわかりません」とし、「行政、司法の対応が確定したならば、求められれば説明する。それ以上でもなければ、それ以下でもない」と述べるにとどめた。

 安倍氏の党内への影響力については、「かなり長い期間、総理大臣だった。人脈、影響力は大きいものがある」と答え、安倍氏との関係は「同期で当選した間柄。同じ自民党の青年局長(を務めた)。人間的に安心できる存在だ」と語った。(笹井継夫)

「河野大臣、記者の質問無視して「次の質問どうぞ」4連発」ハフポスト(2018年)

 すでに2年半も前の話だが、記者会見の質問を無視して「次の質問どうぞ」を4連発した河野外務大臣の職務姿勢が問題となり、ニュースになったことがあった。「質問をあたかも無視したかのようなことになってしまったことについて反省をし、お詫びを申し上げたいと思います」(河野外務大臣)と、後日"陳謝"したことになっているようだが、「あたかも無視したかのようなことになってしまった」というけれど、何回か記者会見を見たけれど、どう見てもあれは「無視」そのものである。

 総裁選に出馬する候補のひとり・河野太郎氏の外務大臣時の過去のエピソードのひとつにすぎないが、人の資質を見極めるのには大切なひとコマであるといえよう。

 以下、ハフポストより。

www.huffingtonpost.jp

「大谷翔平、今季23盗塁でメジャー6位タイ浮上 4の0で2戦ぶり無安打、エ軍借金1」

以下、Full-Count(2021.09.06)より。

full-count.jp

本拠地・レンジャーズ戦で8回に四球で出塁、2死後、二盗をマーク
■レンジャーズ 7ー3 エンゼルス(日本時間6日・アナハイム

 エンゼルス大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、本拠地・レンジャーズ戦で「2番・指名打者」で先発出場した。8回の第4打席で四球で出塁し、2死後、今季23個目の盗塁となる二盗を決めた。4打数無安打1四球で打率.258。チームは3-7で敗れ、借金1となった。

 足で見せたのは4点ビハインドの8回だった。先頭で四球で出塁して迎えた同2死一塁。アデルの打席で二塁へスタートを切った。悠々とスライディングし、今季23盗塁をマーク。4試合ぶりの盗塁でインディアンス・ストローに並びリーグ3位(メジャー6位タイ)に浮上した。得点にはつながらなかった。

 2試合連発が期待された打撃は左腕・ハーンに苦戦した。初回1死は一ゴロ。3回先頭は外角への際どいコースをストライクと捉えられて見逃し三振した。5回2死は内角高めのシンカーに空振り三振に倒れた。4点を追う9回2死一、二塁では右腕・バーローに空振り三振。最後の打者となった。

 本塁打王争いではリーグ2位のロイヤルズ・ペレスが本拠地・ホワイトソックス戦で41号3ラン。2戦3発と量産し、本塁打トップの大谷は2本差に迫られた。(Full-Count編集部)

Sly and the Family Stone の "I Want to Take You Higher" (1969)

 以下、ドキュメンタリー映画「サマーオブソウル」の公式予告編。

www.youtube.com

  現在、公開されている1969年のニューヨークのハーレム文化祭をもとにしたドキュメンタリー映画「サマーオブソウル」。

 当時のそのニューヨークのハーレム文化祭で  " I Want to Take You Higher "を演奏しているSly and the Family Stone の姿が「サマーオブソウル」に映し出されている。

 映画「サマーオブソウル」がとらえたハーレム文化祭での演奏の4ヶ月ほど前の1969年3月にシングル盤がリリースされた。サイドBに収録され、カップリングされたサイドAは、” Stand! ”。

  " I Want to Take You Higher "は、政治的なメッセージソングというより音楽のグルーヴを感じるお祭り的楽曲だが、その演奏は熱くてやけどしそうだ。まさにSly & The Family Stoneの真骨頂というべきもの。Sly & The Family Stoneライブコンサートではフィナーレに歌われるひとつになった。

  ちなみにウッドストックでも"I Want to Take You Higher"を演奏している。

 

 " I Want to Take You Higher "は、1968年にシングル盤で出されたのち、アルバム"Stand!"(1969)、さらに"Sly & The Family Stone"(1970)に収録されている。

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Stand!

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Sly & The Family Stone Greatest Hits


 また、"I Want to Take You Higher"は、アイクアンドティナターナーやジャクソンファイヴなど、さまざまなアーティストがカバーしている。

 以下は、Wikipedia

en.wikipedia.

 

 歌詞の一部を訳してみる。

 簡単な歌詞だが、訳詞はいつもむずかしい。

The Beat is gettin' stronger
The Music's gettin' longer too
The Music is a-blossoming
I want to, I want to, I want to take you higher
I want to take you higher
Baby, baby, baby light my fire
I wanna take you higher

Boom laka-laka-laka, boom laka-laka-laka boom

(拙訳)

ビートが熱くなってくる

演奏も長くなる

音楽が花ひらいている

俺は 俺は お前をもっとハイにさせたい

お前をもっとハイにさせたい

ベイビー 俺の火をつけてくれ

俺はお前をもっとハイにさせたいんだ

ブンラカラカラカ ブンラカラカラカブン

 " The Beat is gettin' stronge r" は、" Feeling's is gettin' stronger " と紹介しているサイトもあって、「ビートは」なのか「気分は」なのか、よくわからない。"The Music is a-blossoming " は、"Music is flashin' me"と紹介しているサイトもあって、「音楽が花ひらいている」なのか「音楽が俺を輝かせてくれる」なのか、よくわからない。初出の"light my fire"のところだけが"make my fire"(火をおこしてくれ)と書いているものもある。ここは"light my fire"と歌っていることが圧倒的なのだが。Doorsの曲"Light My Fire"(1967)からとっているのだろうか。

 こうして、どれが正確なのか、よくわからないのだけれど、歌詞はオリジナルから変わっていったのかもしれない。あるいはその場のノリで変えて歌ったのかもしれない。

 いずれにせよ、それほど気にしていないのだろう。

 「もっとハイになりたくないのかい」(Don't ya, don't ya, don't don't don't ya want to get higher)と歌う音楽は熱い。

 以下、YouTubeから。

www.youtube.com

 

「大谷翔平、特大43号3ランでメジャー通算90本塁打 ペレスに3本差、エ軍勝率5割復帰」

以下、Full-Count(2021.09.05)より。

full-count.jp

4打数2安打3打点で打率.260
エンゼルス 4ー1 レンジャーズ(日本時間5日・アナハイム

 エンゼルス大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、本拠地・レンジャーズ戦で「2番・指名打者」で先発出場し、6回の第3打席で4試合ぶりの43号3ランを放った。メジャー通算90本塁打とし、本塁打王争いで2位に3本差を付けた。4打数2安打3打点で打率.260。チームは4-1で快勝して2連勝。勝率5割に復帰した。

 特大の一発は1点リードの6回無死一、二塁だった。左腕アラードの甘く入ったカットボールを完璧に捉えた。右翼席中段へ両リーグ最多43号3ラン。飛距離426フィート(約129.8メートル)、打球速度107.2マイル(約172.5キロ)、打球角度31度。打った瞬間にそれと分かる一発だった。

 本塁打王争いでは1試合2発でリーグ2位に浮上したロイヤルズ・ペレス(40本)に再び3本差を付けた。年間51発ペース。シーズン本拠地25発は2000年トロイ・グロスが記録した24本を超えて球団新記録。また、グロスが同年に記録したシーズン球団記録47本塁打にも4本差に迫った。

 初回1死は左飛。4回先頭は一ゴロに倒れ、8月30日(同31日)の本拠地・ヤンキース戦の第4打席から15打席連続無安打だった。この一発は16打席ぶりの安打となった。8回1死では元DeNAパットンと対戦して右前打。8月19日(同20日)の敵地・タイガース戦以来13試合ぶり、今季34度目のマルチ安打をマークした。直後の二盗は二塁ベースから足が離れて失敗に終わった。湿りがちだった打撃で復調の兆しを見せた。(Full-Count編集部)

Sly and the Family Stone の "Everyday People" (1968)

 以下、ドキュメンタリー映画「サマーオブソウル」の公式予告編。

www.youtube.com

  現在、公開されている1969年のニューヨークのハーレム文化祭をもとにしたドキュメンタリー映画「サマーオブソウル」。

 当時のそのニューヨークのハーレム文化祭で  "Everyday People"を演奏しているSly and the Family Stone の姿が「サマーオブソウル」に映し出される。このSly and the Family Stone  の" Everyday People"は、1968年にリリースされたシングル盤のサイドAに収録されている。カップリングのサイドBは、”Sing a Simple Song”で、こちらもハーレム文化祭で演奏されていた*1

 "Everyday People"は、1968年にシングル盤で出されたのち、アルバム"Stand!"(1969)、さらに"Sly & The Family Stone"(1970)に収録されている。

 ちなみにウッドストックでも"Everyday People"を演奏している。

 シングル盤で出された"Thank You (Falettinme Be Mice Elf Again)” (1969)は、それまでのヒット曲のフレーズが多用されているが、"Everyday People"というフレーズも使われている。

 また、"Everyday People"は、アレサ・フランクリンやステイプルシンガーズなど、さまざまなアーティストがカバーしている。

 以下は、Wikipedia

en.wikipedia.org

 

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"Stand!"(1969)

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Sly & The Family Stone Greatest Hits



 "Everyday People"とは、ordinary peopleの意味である。

 英語の歌詞を訳そうと思うと、簡単な歌詞でもむずかしいのだが、すこしやってみる。

Sometimes I'm right and I can be wrong
My own beliefs are in my song
The butcher, the banker, the drummer and then
Makes no difference what group I'm in
I am everyday people, yeah yeah

(拙訳)

俺だってときどきは正しいこともあるし 間違えることだってある

俺の信条は俺の唄に書いてある

肉屋、銀行家、ドラマー、それで

違いなどない  どのグループに俺がいるにしても

俺はどこにでもいるみんなと同じ  普通のやつ そうさ そうだよ

 

There is a blue one who can't accept the green one
For living with a fat one trying to be a skinny one
And different strokes for different folks
And so on and so on and scooby dooby doo-bee
Oh sha sha - we got to live together

(拙訳)

グリーンのやつを受け入れないブルーのやつがいる

やせようとしている太った人と生きるのだから

十人十色  人はそれぞれ 

などなど 続いてきりがない スク―ビードゥービードゥービー シャッシャッ(くだらない)

俺たちは共に生きていかないといけない

 格差や分断を象徴する材料に過ぎないのだろうが、green one や blue one が何を意味しているのかよくわからない。

 色象徴(カラー・シンボリズム)*2というのがあるけれど、それらを参照してもピンとくるものがない。

 もちろんブルーは、ブルーズからのイメージで悲しみのイメージがある。また事務労働と対比させてブルーカラー(blue-collar)という肉体労働者をあらわすコトバも英語にはある。

    グリーンには、もちろん環境のイメージがあり、またgreen dollar billsといって、ドル紙幣が緑色ということから、グリーンにはお金のイメージもある。

 だから、green one を金持ち、blue one を肉体労働者と訳してもよいのだが、あとに金持ちと貧乏人と出てくるので、ここでは、そこまで訳すことはしなかった。

 "different strokes for different folks"は、比較的よく知られているイディオム。辞書を調べれば、「十人十色」なんていう訳が出てくる。

 ただ"folks"は、「みなさん」「人々」のことを言っているのだが、このstrokesがわかりにくいだろう。ただ、strokeは「脳卒中「一撃」「ひとかき」「一筆」など、多義語で、水泳のストロークが日本人にはイメージしやすいだろう。つまり、「人によってひとかきの動きが違う」という意味になる。"different strokes for different folks"のニュアンスをつかみたいところだ。

 「スク―ビー・ドゥー」(Scooby-Do, Where Are You!)とは、1969年制作のアメリカのアニメの犬の名前だが、それと関係しているのかどうかはわからない。sha-shaもふくめて、くだらないと言っているのだろう。

I am no better and neither are you
We are the same whatever we do
You love me you hate me you know me and then
You can't figure out the bag l'm in
I am everyday people, yeah yeah

(拙訳)

俺は人よりましじゃないし お前さんもそう 人よりましじゃない

俺たちは大差ない 何をしようと 

お前は俺を愛し 憎み 知っても

お前さんには俺のさだめなどわからない

俺はどこにでもいるみんなと同じ 普通のやつ そうさ

 "You can't figure out the bag I'm in"のfigure outは「わかる」「解く」という意味でよく使われる口語なのだが、ここでいうbagがよくわからない。

 簡単なコトバなのに、いくつか辞書を調べてもわからない。

 「おまえさんにはわからないだろう、おれが入っている「バッグ」「袋」は」ということなのだろうけど。

 ネットで調べても"Everybody's Talkin'"で有名なFreddy Neilに、"That's the Bag I'm In"という題名の唄があることを初めて知った*3。"That's the Bag I'm In"が収録されているアルバム"Fred Neil"*4は1966年にリリースされたものだから、ひょっとすると、スライはそこからとっているのかもしれない。DJ時代のスライはビートルズボブ・ディランもかけていたというから、あながち見当違いでないかもしれない。聞いてみると、「状況」「さだめ」「運命」ほどのニュアンスという印象をもったが、辞書やオンライン辞書で裏をとれなかったので全く自信がない。

 こうした簡単なコトバがわからないときがもっとも困る。

There is a long hair that doesn't like the short hair
For bein' such a rich one that will not help the poor one
And different strokes for different folks
And so on and so on and scooby dooby doo-bee
Oh sha sha-we got to live together

(拙訳)

ショートヘアーが嫌いなロングヘア―の人もいる

貧乏人を助けようとしない金持ちだから

そして 十人十色  人はそれぞれ 

などなど 続いてきりがない スク―ビードゥービードゥービー シャッシャッ(くだらない)

俺たちはいっしょに生きていかないといけない

 

There is a yellow one that won't accept the black one
That won't accept the red one that won't accept the white one
And different strokes for different folks

And so on and so on and scooby dooby doo-bee

Oh sha sha-I am everyday people

(拙訳)

黒い人を受け入れない黄色い人

それが赤い人を受け入れず またそれが白い人を受け入れない

そして 人はそれぞれ 十人十色

などなど きりがない スク―ビードゥービードゥービー シャッシャッ(くだらない)

俺はどこにでもいるみんなと同じ 普通のやつ

 もちろん、yellow oneは黄色人種。black oneは黒人。red oneはネイティブ・アメリカン。white oneは白人をさしているのだろう。

 日本語では、修飾する語と修飾される語との関係は、修飾される語が修飾される語の前に置かれる。英語では、短い形容詞くらいなら日本語と同じように前に置かれるのだが、学校で習うであろう関係代名詞などを用いて長い修飾語句を用いる場合は、修飾される語の後に置かれるのが文法的なルールになっている。

 "There is a yellow one that won't accept the black one
 That won't accept the red one that won't accept the white one"

 ここの yellow one that... the black one That...the red one that...が後置修飾の例になる。

 宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は、最後に、「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」と長い修飾語のすえに結論が来るのだが、日本語の特徴をおさえた修飾・被修飾の好例といえる*5。また谷川俊太郎の「これはのみのぴこ」も日本語の修飾・被修飾の好例と言える。

 以下、"Everyday People"のYouTube

www.bing.com

 2021年にはアニメーションバージョンが出たようだ。

 以下は、2021年度のアニメーション版。

www.culturesonar.com

 

 以下は、Playing for Change 版の "Everyday People"。

 "Everyday People"が、今日うたうべき唄のひとつであることがわかる。

www.bing.com