ヘッシュ

 それから、我々言うところの#マーク。おそらく、私たちはこれを音楽用語から「シャープマーク」と言うのではないか。これを彼らは、ヘッシュに近いハッシュと言っている。ハッシュといえば、私は”Hush, little baby.”のHushを思い出すが、もちろんこれは、Hushではない。Hashである。これで、我々の言う「シャープマーク」を指すのである。
 これを私は銀行の店員から、それから公衆電話で電話をかける際にコンピュータ音声で、「ハッシュのあとの番号をおかけ下さい」ということで何度も聞いた。少なくとも、一日に10回は聞いただろう。(ただ、アレックスとジュディに聞くと、聞いたことがないというから、これも若い人たちの語彙なのかもしれない)
 かように、コトバというものは、地酒のようなもので、使われているその地に行かないとわからないことが少なくないのである。
 外国語の教員は、やはり海外研修に行かないとダメだ。