ローストビーフとヨークシャープディング

 本日夕食は、コールドミールだったのだけれど、この前いただいたローストビーフはうまかった。
 牛肉をたこ糸でしばって、塩・コショーをして、2時間くらいオーブンでローストしてローストビーフをつくる。この際、ポテトやクマラ(さつまいも)も一緒に調理する。油や肉汁が落ちるので、それに小麦粉を入れて濃くして、いわゆるグレービーソースにする。
 先日のローストビーフは、真ん中がちょいと赤く残っているような焼き具合だった。ローストビーフは私が初めてサンフランシスコに滞在した際の好物だったけれど、オーブンさえあれば、それほどむずかしい料理ではないようだ。ただし、牛肉の固まりを安く入手するのが、日本じゃ高くて大変だろうけれど。
 先日はまたヨークシャープディングという奴が初めて食卓に登場した。
 プディングというと、我々はすぐデザートのプリンを思い出すが、このヨークシャープディングは、いわゆる揚げパンのような感じだった。揚げパンほどに油でべたべたはしていないが、結構油がある。
 これを生クリームか何かで食べればデザートという気もするが、ヨークシャープディングはデザートではない。ヨークシャープディングには、グレービーソースをかけて食べるというから、パンやパスタのようなサイドディッシュとして食べるわけで、デザートではありえない。
 「貧乏人がお腹を膨らませるために、ヨークシャープディングを食べたんじゃないの」と私が推測で言うと、そんなところだろうとジュディは否定しなかった。ヨークシャープディングには、卵や牛乳は入っているが、ベーキングパウダーは入れないとジュディが言った。
 ローストビーフには、豆の煮た奴や、キャベツを炒めた奴をサイドディッシュに食べる。
 このキャベツは、水湯でじゃなくて、塩・コショー・バターで、キャベツに含まれる水分で炒めるという感じだ。
 その翌日の夕食は、コールドミートで、レリッシュをつけて食べたりする。ゆで卵のスライスの入った葱入りの野菜サラダと一緒に食べるのが、ジュディの定番だ。