ジャンクフードに囲まれているアメリカ合州国の食事環境

 America's killer diet(「長生きできないアメリカの食生活」)というタイトルで、CNNがアメリカ合州国の食事環境をレポートしていた。
 問題点は多くあるが、まずアメリカ人は調理しなくなったことだ。食べ物といえば、できあがりの食べ物に囲まれている。
 それに、野菜といえば、ポテト以外の野菜をほとんど食べない。ソーダやコーラ、ポテトチップスに、シリアルなど、ジャンクフードと呼ばれる食べ物に囲まれ、結果として塩分や砂糖、脂肪の取りすぎ。子どもたちの食生活がバランスを欠き、経済的下層になればなるほど、その被害が及ぶ。
 結果として、異常な肥満(obesity)、そして短命となる。
 私がアメリカ合州国に8ヶ月滞在した頃、10代や20代前半のアメリカ人に肥満が少ないのに、年齢とともに肥満化していた。デザートでいえば、品のよい、ちょっとおいしいものを少し食べるというようなデザートではなく、単に甘いものを、デザート自身がメインディッシュではないかと思うくらいの量を食べていたから、太るのも無理はないと思っていたが、最近は、子どもたちにも肥満が多くなっているという。
 また、立派なキッチンを持っていても、合州国には出来上がりの食べ物が多いので、立派なキッチンをもっていても、ほとんど使わないアメリカ人が少なくない。消費社会アメリカ合州国では、ファーストフード(早食い餌)も含めて外食が多いのだ。この点、チャイニーズのテイクアウェイなどはポピュラーだが、それでもニュージーランドアメリカ合州国とは違う。ニュージーランドは自給自足的食生活がまだまだ存在している。
 アメリカ合州国の食環境では、肥満(obesity)を避けることは、ものすごくむずかしいと専門家が言っていたが、アメリカ合州国の食環境は日本が学んではいけないものの一つだ。