Dixie Chicksのアルバムがグラミー賞に輝く

Taking the Long Way

 ブッシュ大統領と同じテキサス州出身ということが恥ずかしいという発言が物議をかもし出したディクシーチックスのアルバムがグラミー賞に輝いたというニュースを数日前に聞いた。
 ディクシーチックスがやっている音楽のジャンルはカントリーだが、高校時代の私はロックと同時にカントリーアンドウェスタンなどもよく聞いていた。当時アメリカ合州国の文化に興味のあった私にとっては、いかなるジャンルも平等に聞いていたのだ。
 初めてサンフランシスコに6ヶ月滞在した際に、グレイトフルデッドが常連のストーン(The Stone)やウォルドーフ(Old Waldorf)、そしてデビッド・クロスビー、ステファン・グラッペリなどを聞きにグレイトアメリカンミュージックホール(The Great American Music Hall)という箱によく通った。と同時に、ポールズサルーン(Paul's Saloon)のようなカントリーの店に出かけたこともあり、そんな時、カウンターで酒を飲んでいたアメリカ人に「最近の若者はカントリーなんか聞かないのに、あんた熱心だね」と妙に感心されたことがあった。そうしてようやくカントリーが保守的な層に受けている音楽ジャンルであることを知った。それくらい当時の私は無知だった。
 ディクシーチックス(Dixie Chicks)というバンド名は、「南部の可愛い子ちゃん」ほどの意味だろうが、残念ながら冒頭で紹介した発言くらいしか知らない。
 今度、是非彼女たちの音楽を聞いてみることにしよう。