以下、朝日新聞デジタル版(2018年2月20日23時48分)から。
周辺で約10隻のシジミ漁船が操業していた湖に、米軍機の燃料タンクが落ちてきた。20日朝に発生した米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機のエンジン火災。「自分に直撃していたかも……」。漁師は青ざめた表情を浮かべた。
基地に隣接する小川原湖(青森県東北町)。落下したのは、岸から500メートルほどの湖上だった。
地元のシジミ漁師、山田正彦さん(52)は早朝から漁船を出し、妻(53)と2人でシジミを取っていた。午前8時40分ごろ、「ガァー」という米軍機のごう音が上空に響くと同時に、約500メートル先で高さ15メートルほどの大きな水柱が上がった。
「噴火でもあったのか」と驚き、船で近づいた。湖面には氷が張っていたが、直径15メートルくらいの穴がぽっかりと開き、周囲に部品のようなものが散らばっていた。米軍機が何かを落としていったとわかり、「もし当たっていたらと思うとゾッとした」。
この湖の南東部は、米軍が訓練などに使うため、漁船の操業が禁じられている。落下した付近はその区域内ではなく、当時も周囲には仲間の漁船が操業していた。
(後略)