ライブ会場に街宣車来て「地獄に落ちろ」 村本大輔さん

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年5月2日12時05分)から。

 小尻知博記者(当時29)ら2人が殺傷された朝日新聞阪神支局襲撃事件から5月3日で31年。私たちの社会でいま、表現の自由はどうなっているのか。様々な分野で表現に携わる人たちに思いを聞いた。

明日も喋ろう:表現は、自由か

 お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」が繰り広げた漫才は異彩を放った。

 昨年12月に放送された「THE MANZAI」(フジテレビ系)。

 「沖縄が抱えている問題は?」「基地問題

 「在日米軍に支払う予算は?」「思いやり予算

 「アメリカに思いやりを持つ前に」「沖縄に思いやりを持て!」

 ようこそ沖縄へ――。2人は舞台で手を握り、観客らの笑いを誘った。

 沖縄の米軍基地をはじめ、原発、被災地の復興、日米関係、北朝鮮の問題。次々に取り上げては、痛烈に風刺した。

 「しびれた」「涙が出た」「急に説教」「面白くない」。賛否両方の反響が巻き起こった。「風刺ネタ」は東京や大阪の劇場でも、爆笑を誘っている。

 ネタは、その毒舌で「炎上芸人」として知られる村本大輔さん(37)が考えた。社会問題にそれほど関心はなかったが、沖縄の問題に悩むジャーナリストの友人の姿に、心が動かされた。熊本にも足を運び、被災者の嘆きに耳を傾けた。

 (後略)

 (崔採寿)