高校時代は大学受験が気にかかり、それなりに勉強もしたが、真剣にしたわけでもない。真剣に勉強しなかったわりに、本当の勉強も十分できなかった。大学に入学した時は全く白けていて、学ぶ意欲に欠けていた。
ひとつの道を進むというのはなかなかできることではない。
陸上競技者で、練習を積んで足が速い人がいる。足の速い人の力走を見ると、感動するほど速い。速く走れること…。以前の私のようにつまらぬことと思う人がいるかもしれないが、素晴らしいことでもある。私は足が速いわけでもないので、では自分は何ができるのかと思うと、本当に何もない。27年間生きてきて、何もないというのも情けない。
ビールを飲みながらJohn Lennonの歌を聴いていたら、涙が出てきた。自分がアメリカ合州国を嫌いだからか。
大学時代は、文学部英文学科に所属しながら本当に英語から遠ざかっていた。「目的の喪失」ということを呪う。目的があれば、人間、何とかできるもの…。けれども、今の日本では、なかなかその目的が持ちにくい。何と不幸なことか。
遊ぶことが全く下手な自分だが、明日から少し遊ぼうと思う。遊ぶにも練習が必要だ。