研究日なので英語づけの時間を過ごす

 先週は毎日ウォークマンで通勤時間に聴いていた。

 放課後事務作業をするときも、駅から自宅まで帰るときも、ナガラでできるときは可能な限り聞いていた。面白いもので、不思議と、ナガラのほうが集中できることに気づいた。イギリス語の学習とはナガラに向いているのだ。

 今日は研究日。

 久しぶりにイギリス語づけの生活をした。

 朝からワールドニュースを4日分見た。

 4日分の番組は、アメリカ大統領選挙が中心であった。ジョージ=ブッシュの演説。ドュカキスの演説。そしてレーガンの演説。こうした演説を聴いて思ったことは、演説の伝統だ。わかりやすく絵になるように話す。話すことへのこだわりと、演説の美学がある。彼らのスピーチがすばらしいと褒めているのではない。内容というよりむしろ形式だ。この点は学ぶべきだ。またゆっくりと話すので、生徒にとっても教材になるかもしれない。トランスクライブしたい気持ちにかられたが、タイムなどに演説の引用は出るだろうから、やめにした。そうした時間があるのであれば、もっと聞く時間に当てたほうがよいだろう。こうしてみると、よくわからない唄を聞いているよりは、こうした番組を見たほうが英語学習としては、効果的であろう。

 唄は実際むずかしい。

 今日は、Bob Dylan の "Blonde on Blonde"と"Bringing It All Back Home"を、ロバート=シェルトンの著作を読みながら聴いたのだが、以前よりはわかる気がした。それでも、やはりむずかしい。

"No Direction Home: The Life and Music of Bob Dylan" Robert Shelton (1986)

 Joni Mitchell の "Big Yellow Taxi"は、自然破壊にたいする悲しみと怒りを歌っている。本当の意味でのパラダイス(天国)を壊してコンクリートで駐車場をつくるとはなんということかと。

 母語話者とわたしたちとではかなり見方が違う。評論をもっと読むべきだろう。

Ladies of the Canyon (1970)