ベトナム戦争については、高校生時代に、朝日新聞の本多勝一記者のルポルタージュ「戦場の村」(1969)・「北爆の下」(1969)・「北ベトナム」(1973) をよく読んでいた。また学生時代に、哲学者・芝田進午氏の「ベトナムと思想の問題」(1968)・「ベトナムと人類解放の思想」(1975)などを読んでいた。
"Dear America:Letters Home From Vietnam" (1985) は、題名のとおり、ベトナム戦争に駆り出された若き兵士たちの本国への手紙を編集したものである。
本書を基本資料にしてドキュメンタリー映画「ディア・アメリカ」(1987)もつくられた。ナレーションにはロバート・デ・ニーロ、マイケル・J・フォックス、ロビン・ウィリアムズ、ロバート・ジョン・ダウニー・ジュニアなど多くが手弁当で出演したという。
「戦場からの手紙」を高校生や大学生が英語で読むことはたいへん意味があり、教育的意義もあると思う。
翻訳本「ディアアメリカ 戦場からの手紙」(1988)も出版されている。