メルボルン出身の夫婦と知り合いになる

 ロン(仮名)とバーバラ(仮名)いう名の夫婦にウォーキングの森林浴で知り合いになった。ウォーキングを終えると、バスに乗ってゲストハウスにまで戻る。忙しいアクティビティのあとは、4時のティータイムが待っている。この夫妻と同席することになり、ラミントンケーキという多少甘いものをいただきながら、私はコーヒーを飲んだ。
 ロンとバーバラという名前は、かつてのアメリカ大統領と、これまた別のファーストレディの名前のようだが、大変いい人たちで、メルボルンから来られた元教師どうしであった。私は、メルボルングラマーという名門の学校に表敬訪問しに行ったことがあるし、昨年も息子とタスマニアの帰りにメルボルンに寄ってメルボルン郊外のホールズギャップ(Halls Gap)、バララットにもレンタカーで行ったことがある。そもそも前に書いたようにメルボルン大学の大学院に行く予定だったので、話題には事欠かない。メルボルン談義に花が咲いた。
 この方たちはすでに学校をリタイヤしているのだが、旦那さんは元体育の教師で、公立校に勤務しながら、メルボルン大学に4年間通った努力家であった。彼は、公立の、日本でいえば工業高校の校長にまでなった人物で、大変優しそうな人である。バーバラの方がよく話をするのだが、旦那の相槌の打ち方がなかなか好印象である。
 聞くと、日本人留学生のホストファミリーとして日本人もお世話したことがあるようで、日本人のこともよく知っている。話題はイラク戦争の話にもなって、戦後初めて自衛隊が派兵されたことは平和憲法に違反すると私の意見を説明すると、彼らも同調してくれて、彼らの仲間では、イラクへの軍隊派兵に対して、賛成派は極めて少数だと言う。彼ら夫妻とは、また何かのアクティビティで一緒になるだろう。今回はとても楽しいお茶となった。