アオテアロアはアオテアロア

ニュージーランドのことを、アオテアロアニュージーランド、あるいはニュージーランドアオテアロアと表記すべきという論がありますが、これはどう思われますか」と私が質問すると、「アオテアロアは、アオテアロアね。昔っから、アオテアロアは、アオテアロアだったの」と園長は言った。
彼女の話では、1835年の独立宣言、そして1840年のワイタンギ条約となるのだが、1835年の独立宣言の方が、一歩踏み込んでいて、より多くのマナ(mana)を認めていた。ワイタンギ条約の方が一歩退いているが、少なくとも共同の仲間(a partner)としての位置は認めているのだ、と。
ニュージーランドは、マオリとパケハの国家(A Nation of two nations)でしょうか、それとも多民族国家(A Nation of several nations)でしょうか」という私の質問に対しては、「多民族国家(A Nation of several nations)でしょうね。中国人、インド人など、多くのエスニックグループがいるから」と彼女は答えた。