現場のスタッフに、プールには吸水口という「悪魔の穴」があるという認識があったのか

amamu2006-08-02

 埼玉県の市営の流れるプールで小学2年生の女の子が吸い込み口に飲み込まれ亡くなった。この取り返しのつかない痛ましい死亡事故から二日経つが、施設自体の問題ととりわけその管理体制が問題になっており、今回の事故は人災であるという見方が強まっている。
 さらに、これまでこうしたプールの事故が繰り返されてきたにもかかわらず、教訓が学ばれず改善されていないという行政・自治体の責任も厳しく問われなければならない。
 具体的な問題点を指摘するならば、排水口と吸水口に防御柵を二重にしておらず、柵は排水口にひとつだけ。さらにその柵をボルトで留めずに針金で留めていたという施設自体の安全管理の問題と、市営プールであるにもかかわらず市職員も委託業者の社員も、1人もいなかったという安全管理体制・危機管理体制上、ずさんな管理体制が問題になっている。
 「あぶないプール」という題名の本を書かれた、ある専門家は、プールには吸水口という「悪魔の穴」があると主張され、今回の事故は人災だと断言している。
 新聞記事やテレビ報道に触れた私の印象では、今回の事故は人災であるということはもとより、無責任体制から生じた殺人事件といえないこともない。