「「政府は話し合いを」翁長知事、日本記者クラブで会見」

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 以下、朝日新聞(デジタル版2015年5月20日12時58分)から。

 沖縄県翁長雄志(おながたけし)知事は20日午前、東京都千代田区の日本記者クラブで会見した。日米両政府が進める米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画について、「どうしても『新辺野古基地』は阻止し、沖縄の歴史を総ざらいしないといけない。政府には(移設に向けた)工事を中断して話し合いをしてもらいたい」と述べ、改めて反対の姿勢を鮮明にした。

 翁長氏は冒頭、ウチナーグチ(沖縄言葉)を交えながら、戦後、本土から切り離されて米国の施政権下に置かれた沖縄の歴史を紹介。「沖縄は今日まで自ら基地を提供したことは一度もない。(土地を強制収用される)『銃剣とブルドーザー』でとられた」と強調した。そのうえで、「県民に大きな苦しみを与えておいて、普天間飛行場が老朽化したから、危険だから辺野古だというのは、日本の安全保障をどう考えているのか」と語った。

 沖縄経済が基地に依存しているとの指摘については、翁長氏は返還された米軍関連施設の跡地が大きな経済効果を生んでいると数字を挙げて説明し、「考え直してほしい」と語った。

 その後の質疑では「このまま筋を通せば独立論に行くのでは」と聞かれ、「切羽詰まって話すものを、『独立』と切り離しますか。いま日本のために(アジアとの)懸け橋になってがんばろうと言っている」と反論。移設阻止への具体的な道筋を質問されると、「沖縄が本土に説明すべきだというが、ここまで国民として受け止めてくれないのはなかなか厳しい」と語り、本土側の一部にある対案を求める声への不信感をあらわにした。

 翁長氏は今月27日から訪米し、米政府関係者らに直接「辺野古移設反対」を伝える方針だ。20日午後には、東京都千代田区の日本外国特派員協会でも会見する予定。訪米を前に国内外メディアに対し、沖縄県としての考え方をアピールする狙いがある。

 以下、翁長知事の会見。
 ウチナーグチ。「方言札」。アジアの中の沖縄という位置。政治の役割。歴史。
 すばらしい翁長知事の講義。多くの人が聞くべき内容がここにある。

https://www.youtube.com/watch?v=-gNTwqt99Qo
https://www.youtube.com/watch?v=r8nNj1V3JOM