「長崎の被爆者、首相に「どこの国の総理か」 核禁条約で」

amamu2017-08-10



 以下、朝日新聞デジタル版(2017年8月9日21時56分)から。


 長崎では9日、核兵器禁止条約の交渉にすら参加しない政府の姿勢に「理解できない」「極めて残念」と批判が相次いだ。安倍晋三首相は「(条約に)署名、批准を行う考えはない」と記者会見で明言。被爆者と対面した際には条約に一切触れず、被爆地とのすれ違いが際だった。

 「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」

 9日午後、長崎市被爆者代表の要望を首相らが聞く会合があった。冒頭、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は首相に要望書を渡す前に強い口調で言った。

 米国の「核の傘」に依存し、条約に冷淡な首相には面と向かってただしたかった。数日前に思い立ち、9日朝に考えをメモにして会合に持参。「今こそわが国が、あなたが、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」とも呼びかけた。

 (後略)

 (田部愛、久保田侑暉、岡田将平)