以下、朝日新聞デジタル版(2018年12月15日11時43分)から。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画で、名護市辺野古の沿岸部に土砂が投入され始めてから一夜明けた15日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議集会が開かれた。玉城デニー知事も訪れ、「我々の打つ手立ては必ずある。我々の闘いは止まりません。本当の民主主義を求めていこう」と訴えた。
14日に土砂が投入され、埋め立てが始まったシュワブ南側の沿岸部では、この日も朝からダンプカーが行き交い、海に土砂を投入する作業が続けられた。海上にはカヌーに乗って抗議する人たちの姿もあった。
ゲート前での集会には数百人が参加。「埋め立ては許さない」「海を守るぞ」とシュプレヒコールを上げた。午前11時ごろ、普段着姿の玉城氏が県職員らと現れると、大きな歓声が上がり拍手が起こった。
玉城氏は「ここに来ると、皆さんから勇気をもらえます。耐えがたい時を迎えねばならないが、対抗手段はある」と訴えた。その後、辺野古の港へ行き、工事が行われている現場を視察した。
那覇市から集会に参加した長堂登志子(ながどうとしこ)さん(68)は「国は話し合いをすると言っておきながら工事を強行した。玉城知事にはぶれることなく『辺野古阻止』を貫いてほしい」と話した。(伊藤和行)