以下、朝日新聞デジタル版(2021/6/23 10:15)から。
関西電力は23日、運転開始から40年を超える老朽原発の美浜3号機(福井県美浜町)を再稼働した。2011年の東京電力福島第一原発事故後、原発の運転を原則40年としたルールができて以降、40年超の原発再稼働は全国で初めて。
23日午前10時、原子炉内で核分裂の反応を抑える制御棒を引き抜いて起動した。美浜3号機は11年5月から定期検査に入っており、稼働するのは約10年ぶり。今後、工程が順調に進めば、24日未明にも核分裂が安定して続く「臨界」に達し、29日に発送電を始める予定だ。調整運転をしながら出力を上げ、7月27日に営業運転を始める計画。
同社原子力事業本部の近藤佳典・副事業本部長は起動後、記者団に「今後も一つ一つの工程を安全最優先で進めていきたい」と述べた。
「40年ルール、形骸化」懸念の声も
(後略)
(加茂謙吾)