以下、朝日新聞デジタル版(2021/7/9 10:26)から。
新型コロナウイルス対応を担当する西村康稔経済再生相は8日夜の記者会見で、休業要請などに応じない飲食店に関し、「こうした情報を金融機関としっかり情報共有しながら、順守を働きかけていく」と述べた。東京都に12日から緊急事態宣言を出すことなどを政府が正式決定したことを受けた発言だ。
西村氏は「関係省庁ともすりあわせている。文書で要請をしてもらうことを考えている」と説明。金融機関に融資引き揚げなどの圧力をかけてほしいという趣旨かとの質問には、「金融機関は日常的に(飲食店と)やりとりをしていると思う。しっかり順守していただくよう働きかけていただきたい」と答えた。
菅義偉首相は9日午前、記者団から西村氏の発言について問われ「どう西村大臣が発言されたかは承知しておりません」と述べた。
緊急事態宣言などの措置が長引き、休業要請などを守らない飲食店は増えている。政府は金融機関に対し融資先の飲食店に新型コロナ対応の特別措置法に基づく要請・命令の順守などの働きかけを依頼するほか、酒類販売事業者には、要請に応じない飲食店との取引を停止するよう求める。
西村氏はまた、「メディアや広告で(飲食店を)扱う際に、順守状況に留意していただくよう依頼を検討している」と話した。