ブリズベンは暑い

バックパッカーズモーテルの個室

 ブリズベンは暑い。ニュージーランドでは、セーターとジャンパーが離せなかったが、ブリズベンでは半袖で過ごしている。秋だというのに、日本の晩夏である。それほど蒸し暑くはないが、それでも、朝、パレスの「独房」で起きると多少むっとする。朝飯を食べに街に出かけることにしよう。
 クイーンモールという町の中心には、アーケード街、デパート街があって、通りを人がたくさん歩いている。前に書いたように、ここに出店風レストランがいくつかあるのだが、どういうわけか、ブリズベンでは、すぐここに来てしまう。すでに書いたように、これらモールにあるカフェは、24時間営業のレストランなので、値段はちょっと高め。そんなモールに人がたくさん歩いているし、飲んで食べている人もたくさんいるのに、名前の知らないコウノトリほどの大きさの鶴のような鳥が、プランターのところにうろうろしていても、誰も見向きもしない*1
なんだか、ブリズベンはすごいところだ。人通りの多い東京の銀座に、大きな野鳥がたくさんいるような雰囲気といえば理解していただけるだろうか。
 今朝はフレンチトーストにフルーツサラダというベジタリアン風の朝食にしたのだが、支払いをしようとすると、レジの女性が、「日本のどちらから」と聞かれた。「神奈川県だけど」と答えると、「弟が日本で英語を1年間教えています」とのこと。私の気持ちは、またかという感じである。「それで、弟さんは日本を気に入っているの」と聞くと、「おおいに気に入っている様子よ。冬は寒そうだけどね」「そりゃ、クイーンズランド州と比べたらどこでも寒いですよね」と、私は返答した。

*1:おそらく、この鳥は、black-necked stork or jabiruであろう。