日本人にとってマオリ語の発音は簡単だ

 マオリ語の講師・ヘミのおかげで、職場から持参した私のラップトップは、すでにマオリ語を喋るようになっている。マオリ語の長母音で、あらためて割り当てなくてはいけない文字は、小文字も入れて次の10個。
 Ā、Ē、Ī、Ō、Ū (ā、ē、ī、ō、ūは、小文字の表記)
 長母音の前提として、短母音のA、E、I、O、Uがあるのだが、長母音も含めて、これら10個の母音は日本語と全く同じ発音といってよいだろう。だから、日本人にとって、母音の発音練習は、おそらくいらない。マオリ語を聞いていると、「京都(キォート)」「津金(ツンガーネ)」など、われわれの漢字を当てはめても、なんとか行けるんじゃないかと思うようなことが本当に少なくないのだ。オノマトペ的な音も多い感じがするし、音の「繰り返し」も少なくない。「本」は、プカプカ(pukapuka)*1である。また、ハミルトンのマオリ語であるキリキリロアのキリキリ(kirikiri)は、「砂利」を意味する*2

*1:プカプカは、英語のbookから来ていて、いわば拝借語である。bookbookの意味で、マオリ語の音として、プカプカになったもの。

*2:だからハミルトンのマオリ語、キリキリロアは、ワイカト川の「砂利」を意味するところから、命名されたと考えられる。