「今晩の夕食に何かつくってもいいけど、私に何か日本食を作ってほしいですか」とジェニー聞いたら、「ゲストの人に作ってもらうのは気が引ける」というので、「それは気にしないで」と言って、急遽私が夕飯をつくることになった。
刺身も売っていて、ここはまるで日本。
売り方もパックに入っているような売り方なので、あまり興味がわかない。考えてみると、ニュージーランドの、あのテラパ近くの魚屋は見事な魚屋であると、ますます私はあの魚屋が好きになった。
ジェニーは、あまり手間のかかる料理をしないようだから、すき焼きを提案してみた。
彼女は、すき焼きはまだ食べたことがないという。
すき焼き用の牛肉。長ネギに、エノキダケ、それに春菊。シラタキと豆腐を買って、マンハッタンビーチの家に帰り、さっそく作ってみた。
ジェニーの家は、ガスなので、温度調節は、電気よりは楽だ。
まず、生卵は、彼らは苦手のはずだから*1、あまりにも挑戦的過ぎるので、醤油と赤砂糖を控えめにしてつくってみた。
ジェニーは、はじめて食べるすき焼きに、お世辞も含めてだと思うが、おいしいと褒めてくれて、私の作ったすき焼きは、まずまずの評判であった。
食事中、日本びいきのジュリアが、何で日本人は友人宅に遊びに行くときに、何か手土産を持っていくのかというので、私なりに説明してみた。
ジュリアは、日本についてたくさん質問を持っているようだ。
すでに紹介したけれど、ジュリアの情報源は、なんといっても、日本の漫画である。アジアンマーケットは、日本びいきのジュリアのお気に入りの場所なのであった。
*1:鶏肉は足が速いし、菌の関係で生卵はよくないと考えるのが普通。