アオテアロアのニュージーランド化とマオリ語に対する弾圧 (4)

 アオテアロアニュージーランド化される中で、ワイタンギ条約以降、キリスト教化と英語の普及は、徐々に、また急速に進んだ。
 いわばこのニュージーランド化の中で、世界の他の多くの民族と同じように、マオリ語を話すことが弾圧されたという悲惨な歴史をマオリも持っている。今日「国際語」と言われるイギリス語には、他の言語を弾圧し、抹殺して拡大していった歴史を基本的に持っているということを私たちは忘れてはいけない。
 初期の段階では、とりわけ家庭や地域ではなく、学校でこそ英語化がすすめられた。マオリ語を学校で話すと、マオリの子どもたちはその昔教師からベルトで叩かれたという。グレートブリテン島内でウエールズ語(Welsh)やスコットランド語(Scottish Gaelic)が弾圧され、さらにはアイルランドアイルランド語(Irish Gaelic)が弾圧されたことと、これは同様である。