小林よしのり氏の書かれたものは、政治的嗜好性が明らかに違うことがわかってから、これまで全くといってよいほど読んだことがなかったが、今回、以下のニュースを読んで驚いた。
選挙情勢は、きわめて流動的であるという一例なのだろう。
興味深く一読した*1。
以下、J-CASTニュース(2017年10月17日 19時44分)より。
希望の党に期待を寄せていた漫画家・評論家の小林よしのり氏が、世論調査の結果を受けて「希望の党はもう見捨てよう」とブログで発言した。
希望の党が立憲民主党の政党支持率を下回ったためで、小林氏は、「一に立憲民主党、二に希望の党」との姿勢を「二に共産党」に変えたと表明している。
TBS(ウェブ版)は2017年10月16日、JNN(TBS系の民放ニュースネットワーク)が14〜15日に実施した世論調査(回答1171人)の結果を発表。政党支持率は自民党が32.8%で独走したが、次点は立憲民主党の7.3%で、希望の党の5.2%を上回った。これに公明党3.8%、共産党3.2%、日本維新の会1.8%と続いた。
希望の党は衆院選で235人の公認候補を擁立。民進党の前職50人以上を含み、「台風の目」と目されたが、苦戦が浮彫りとなった。なお立憲民主党の公認候補者は78人。
また時事通信は15日、都知事である小池氏のお膝元、東京23選挙区で「全敗する恐れすらある」と報じた。
こうした結果を受け、小林よしのり氏は16日のブログで希望の党に「あきれた」と落胆。「公示前の57議席を減らしてしまうのは確実だ。立党した意義を失ってしまった」と嘆いた。
一方で公示前勢力15議席の立憲民主党には「50議席はとってほしい」とエール。「実質的な野党第一党は立憲民主党になる」との見方を示し、
「わしは以前、投票するなら、一に立憲民主党、二に希望の党と言ったが、考えが変わった。一に立憲民主党、二に共産党だ」
と表明した。
さらに小林氏は「共産党は立憲民主党と選挙協力をして、自党の議席を減らすダメージを負いそうになっている。これは良くない」と案じ、
「希望の党はもう見捨てよう」
と述べた。
小林氏は翌日17日のブログでも「希望の党は壊滅する」と切り出し、「小池百合子が敗戦濃厚になると、街頭演説で森友・加計問題を追及する手法に変わってきた」とその選挙戦に疑問。改めて「投票コードは一に立憲民主党、二に共産党、これでいい」としている。
小林氏は、枝野幸男氏が2日に立憲民主党を結党すると、3日のブログで「『立憲民主党』に期待する」と支持を表明。だが、希望の党に結党当初は期待を寄せていた。9月28日に「本気で安倍政権を倒したいなら、野党は『希望の党』で一本化するしかないだろう」、同日の別の投稿では「クールに言えば、『希望の党』が失敗したら、自民党に戻せばいいだけだ」と政権交代も見据えていた。