2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

みんな走っている

朝の乗り換え駅でのことだが、駅自体が地下をどんどん降りる構造になっていて、最近の駅のつくりは、シンガポールのようにエスカレーターが少なくないのだが、問題は、そのエスカレーターを走る日本人が多いことだ。 エスカレーターだけでなしに、朝は、本当…

我慢・我慢に我慢がならない

職場へは車ではなく電車で私は通っているのだが、いつも降りる駅の構内放送が、やたらにうるさく聞える。 たとえば地下鉄がよく利用されているシンガポールなどでも、もっと静かだったような気がしてならない。朝くらいは、もう少し心静かに暮らしたいものだ…

アオテアロア・ニュージーランドと母語の重要性 (7)

首都ウエリントンにあるキーウィが誇る博物館、テ・パパには、真ん中にワイタンギ条約、左にマオリ、そして右にイギリスの展示がされている大規模な展示会場があるが、まさにこれこそが今日のニュージーランドを象徴していると言えるだろう。ニュージーラン…

母語を話す権利 (6)

基本的人権の中では生存権が何よりも重要であり、その生存権を保障するためにこそ教育権や労働権の保障が重要なのであるが、こうした基本的人権を保障するためには母語を話す権利という言語権を保障しなければならないということは案外見過ごされがちだ。 ア…

例外なくマオリは英語を話すが、マオリ語を話せないマオリはいる (5)

以上のような歴史的経緯から、今日、ニュージーランドに住むマオリにとって、英語を話すことは当たり前のことに過ぎない。今日例外なくマオリは英語を話すといっていい。それは、マオリが生きるために、まさに好むと好まざるとにかかわらず、身につけてこざ…

アオテアロアのニュージーランド化とマオリ語に対する弾圧 (4)

アオテアロアがニュージーランド化される中で、ワイタンギ条約以降、キリスト教化と英語の普及は、徐々に、また急速に進んだ。 いわばこのニュージーランド化の中で、世界の他の多くの民族と同じように、マオリ語を話すことが弾圧されたという悲惨な歴史をマ…

ニュージーランドという呼称のもつ意味 (3)

冒頭でも触れたように、ニュージーランドとは、オランダが植民してつけたノヴァ・ゼランド(「海の土地」という意)という名称を、その後、オランダに代わって支配したイギリスが、イギリス語風に発音し直して名づけた名称に他ならない。 キャプテン・クック…

アオテアロアと日本の共通性 (2)

観光旅行先として人気が出てきているニュージーランドで、オークランドとロトルアとワイトモ洞窟の三角形を五日間ほどでまわる日本人ツアーをキーウィ(ニュージーランド人)たちは全く理解できないものとして観察しているけれど、こうした短期間の旅行であ…

アオテアロア・ニュージーランド (1)

ニュージーランドのことをマオリ語でアオテアロアというが、このアオテアロアとハワイ諸島、そしてイースター島、これらを結んだ三角地帯のことをポリネシア文化圏と呼ぶ。 現在ニュージーランドに暮らすマオリは、このポリネシアのハワイキという伝説的な場…

アオテアロア・ニュージーランド (0)

職場で、以下のような簡単な挨拶程度の報告書(「アオテアロア・ニュージーランドと二つの公用語」)を同僚に印刷して配布し、一年間の研修生活を支援していただいたことに感謝した。

日本じゃ、普通の入学の決意が大変にむずかしい

実はニュージーランドでは、こうした決意表明ができる学生は普通のことだ。日本なら、受験競争が厳しくて、ここにしか受からなかったから入学した、なんていうのが主流だろうけれど、競争が厳しくないニュージーランドならそうした変な学生は基本的にいない…

新入生の決意表明に胸を打たれる

入学式の中で、新入生の決意表明がなされた。 彼女は経済学部の学生のようで、高校2年の際に、不良債権処理の問題で苦しむ人々の問題に関心を持ち始め、経済関連の記事を中心にして新聞を読み始めたという。さらに高校3年生の選択授業で経済学を学び、経済の…

息子の入学式に参列する

今日は息子の入学式に出かけた。 私の子どもは、公立高校で高校一年生として一年間を過ごし、二年目は、オーストラリアはタスマニアで一年間を過ごすことになった。そのままオーストラリアに残る選択肢もないではなかったが、本人の希望で帰国することとなっ…