今日がクライストチャーチ最後の日になるので、トラムに乗ろうということになった。このトラムは確かにクライストチャーチの街に花を添えている。1905年に導入され、60年間走って一旦廃止されたらしいが、また復活させたという。一旦料金を払えば、観光客は二日間、住民はなんと12ヶ月間有効だという。2.5キロの距離を山手線のようにループ状に20分ほどで市の中心をまわっている。クライストチャーチの名所旧跡を説明してくれるので、運転手のこの説明を聞いているだけでも楽しい。乗客が少ないと、運転手から話しかけられたりする。ホームスティで日本人を泊めたことがあると、陽気な運転手がいう。彼は、おどけて日本語も少し喋る。観光商売とはいえ、楽しく仕事をしている労働者がクライストチャーチには少なくない。ひとつだけらしいが、トラムの中には食事ができる電車も走っていて、観光客に絶大な人気を誇っているのである。