「大谷翔平、弾丸192キロ2点二塁打で初の猛打賞&3打点 打率.333、エ軍は地区単独首位」

以下、Full-Count(2021.04.13)より。

full-count.jp

エンゼルス大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地のロイヤルズ戦で「2番・指名打者」で先発出場した。初回に5試合連続安打となる左前打、7回に右越え2点二塁打を放つと、9回には左翼へダメ押し適時二塁打。5打数3安打3打点で今季初の猛打賞をマークした。チームは10-3で大勝し、3年ぶりの地区単独首位に立った。

「大阪の感染者、初の1千人超 病床逼迫の危機感高まる」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/4/13 13:27)から。

 新型コロナウイルスの感染が急拡大している大阪府で、13日の新規感染者が1千人を超えたことが府関係者への取材でわかった。府内では5日からの「まん延防止等重点措置」の適用を踏まえ、府内全域での営業時間短縮の要請などが続くが、感染が減少傾向に転じる兆しは見えず、病床逼迫(ひっぱく)に拍車がかかるとの危機感が高まっている。

 府内の1日あたりの新規感染者は3月下旬から急増し、6日は719人、7日は878人、8日は905人と3日連続で過去最多を更新し、10日には918人になった。

 7日間ごとの感染者数をみると、3月31日~4月6日は過去最多の4146人で、2週間前の約4倍に増えた。府の担当者は「感染ピークは今週、来週に来る」と危機感を募らせる。

第4波、世代別の感染で第3波と異なる特徴

 府が「第4波」と位置付ける3月以降の感染拡大で特徴的なのは、若者の感染状況だ。3月15日~4月5日の新規感染者のうち30代以下は55・1%で、昨秋以降の「第3波」の45・6%を約10ポイント上回る。

 府はこれまで、60代以上の重症化リスクが高いとして注意を呼びかけてきたが、重症者に占める50代以下の割合は27・9%となり、第3波の17・5%を大きく上回る。

 今後、若者から高齢者に感染が広がることが予想されるため、府は重症者がさらに増えると予測。「医療提供体制が極端に逼迫する恐れが極めて強く、確保病床数を超えて重症患者が発生する可能性が高い」とし、医療従事者の配置を含めた病床の確保を急ぐ。

 府が確保する重症病床(224床)の使用率は12日発表時点で90・6%、すぐに患者を受け入れられる病床(219床)に限れば92・7%に達する。府の担当者は「重症病床は1カ月以上、厳しい状態が続くだろう」と分析する。(本多由佳)

「福島第一原発の処理水を海洋放出、政府が方針を正式決定」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/4/13 8:20)から。

 政府は13日、東京電力福島第一原発の処理水について関係閣僚会議を開き、海洋放出することを正式に決めた。梶山弘志経済産業相が同日福島県を訪れ、内堀雅雄知事らに会って説明する。

 福島第一原発ではいまも汚染水が増えている。東電は、多核種除去設備(ALPS〈アルプス〉)で処理してタンクに保管しているが、2022年秋以降には満水になる見通しだという。

 関係閣僚会議で決めた基本方針では、タンク増設の余地は限定的などとして、海洋放出の必要性を強調している。処理済み汚染水はアルプスで再び処理し、海水で薄める。放射性物質の濃度を法令の基準より十分低くした処理水にしたうえで、海に流す。政府は東電に約2年後をめどに放出を始められるように、設備の設置などを求める。

 漁業関係者は反対しており、福島の住民らにも不安感がある。政府は「風評被害」が起きないよう万全の対策をとるとしている。

 菅義偉首相は、東京電力福島第一原発の処理水について関係閣僚会議で「処理水の処分は、福島第一原発廃炉を進めるのにあたって、避けては通れない課題だ。基準をはるかに上回る安全性を確保し、政府をあげて風評対策を徹底することを前提に、海洋放出が現実的と判断した」と述べた。

「NHKの聖火配信から音声消され、抗議へ 「五輪反対」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/4/12 19:00)から。

 NHK東京五輪聖火リレーを生配信している特設サイトの映像で、五輪への反対活動をしている人たちの近くを通過した前後の音声が約30秒消されて配信され、疑問の声が上がっている。反対活動をした人たちは近く、NHKに対して抗議することにしている。

 音声が一部消えているのは、4月1日の長野市でのリレーで男性ランナーの走りを伝える動画。「オリンピックに反対」といった声が聞こえてきた直後に音声が約30秒間途切れ、音声が戻った時には反対などの声は聞こえなくなっていた。NHKは特設サイト「聖火リレー ライブストリーミング」で連日、聖火リレーのライブ映像を配信しており、後からでもランナーごとの動画を視聴できる。

 抗議活動をしていた人たちによると、当時は10人ほどが距離を取りながらハンドマイクを使って五輪開催への反対の声を上げていた。メンバーは今週にも、NHKに対して抗議し、説明を求める予定だという。

 音声が消えた原因などについて、NHK朝日新聞の取材に「走っている聖火ランナーの方々への配慮も含め、NHKとしてさまざまな状況に応じて判断している」「オリンピックをめぐる様々な意見については、ニュースや番組等でお伝えしています」などとしている。

”The Night They Drove Old Dixie Down"(1969)の今日的評価

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The Band(1969)

 映画"Once Were Brothers"を2度観て感動したことから、Robbie RobertsonがLevon Helmのために書き下ろしたと思われる"The Night They Drove Old Dixie Down"(1969)について書き始めた。いろいろと調べてみると、詳細に調べないと簡単に書くことができないことがわかってきた。

 たとえば、アラバマのアーリー・ジェイムズ(Early James)というシンガーソングライターはザ・バンドのラストワルツに対するトリビュートコンサート(2020年8月3日)*1で"The Night They Drove Old Dixie Down"を演奏する際に歌詞を変えて歌ったという雑誌「ローリングストーン」の以下の記事を見つけた。タイトルは「"The Night They Drove Old Dixie Down"は名誉を回復できるか」というところだろう。

 Can 'The Night They Drove Old Dixie Down' Be Redeemed? - Rolling Stone

 

 これは"The Night They Drove Old Dixie Down"に対する評価が、政治的に見て、今日、それほど簡単ではないということを意味しているということになるのだろう。

 それはひとつに時代の変化があると思われる。当たり前のことだが、唄がつくられた60年代と今日とでは時代の意識が違ってきている。

 「ザ・バンドの"The Night They Drove Old Dixie Down"は、アメリカ連合国を支持する国歌(祝歌)なのか」という記事も見つけた。

 Is the Band’s “The Night They Drove Old Dixie Down” really a pro-Confederate anthem? (slate.com)

   「"The Night They Drove Old Dixie Down"に救済はいらない」という記事もある。

'The Night They Drove Old Dixie Down' Needs No Redemption | Saving Country Music

 

 以下のようなキャンセルカルチャー(Cancel Culture)と著者の意図についての考察もある。

The Night They Drove Old Dixie Down: Ruminations on Cancel Culture and Authorial Intent – Good Ole Boys Like Me (wordpress.com)

 The Bandの"The Night They Drove Old Dixie Down"(1969)の記事を先日書いたとき、グレイル・マーカス(Greil Marcus)の"Mystery Train"*2について触れることを忘れていた。訳本も出ていて「ミステリー・トレイン ロック音楽にみるアメリカ像」(グリール・マーカス著 三井徹訳)も書棚にある。この本について今触れることはしないが、以下の記事にも引用されていた。"Mystery Train"はすでに古典であろう。

The Night They Drove Old Dixie Down - Harvard University Press Blog (typepad.com)

 70年代にThe Bandを高く評価したGreil Marcus氏が、"The Night They Drove Old Dixie Down"を単純にアメリカ連合国の国歌(祝歌)と考えているはずがない。

 ステレオタイプ的な見方に過ぎるかもしれないが、時代の変化とともにトランプ大統領の言説が不満を抱えた相対的に貧困な白人層をとらえたように、"The Night They Drove Old Dixie Down"をアメリカ連合国の国歌(祝歌)ととらえたい人たちがいるのだろう*3。表面的・表層的にそのようにとらえて言うことができるが、歌詞にyankee, Robert E. Leeとあれば、単純にそのように考える人がいたとしても不思議でない。

 シンガーソングライターであるドービー・グレイ(Dobie Gray)もカバーしていたが、ドービー・グレイはyankeeというコトバを避けて歌っている。同じアフリカ系アメリカでもリッチー・ヘブンズはyankeeと歌っているのだが、一般にアフリカ系アメリカ人はyankeeとは歌いにくいだろう。

The Night They Drove Old Dixie Down - Dobie Gray - Volunteer Jam VI - Bing video

 さて、歌詞に歌われるthe Robert E. Leeは、人物なのか、蒸気船なのか。1865年以降、つまり南北戦争の戦後に、ロバート・E・リーがテネシー州に行ったという歴史的事実はないようだ。だからといって、theがついているから蒸気船だろうというのも単純すぎるようだ。孫引きだが、ロバート・E・リーがテネシー州に行ったという歴史的事実はないが、蒸気船ではないとリーヴォンが言っているという興味深いサイトを見つけた。

Peter Viney: The Night They Drove Old Dixie Down (hiof.no)

 物語的な話になってしまうが、歴史的事実はそうでなくともリンカーンやロバート・E・リーを見たんだという証言があるというのは物語としてよくある話ともいえる。

 いずれにせよ、"The Night They Drove Old Dixie Down"の評価は、アメリカ連合国の国歌(祝歌)と称賛する文脈は考えられないと私は思ってきたけれど、60年代の評価と違って、その今日的評価は簡単にはいかないようだ。

*1:Marcus King and Friends Give 'The Last Waltz' a Timely Update - Rolling Stone

*2:初版は1975年。私の書棚にあるものは1982年度版。

*3:しかしアメリカ連合国の国歌(祝歌)ととらえたい人たちがいたとしても、ネイティブアメリカンユダヤ系の血を引くカナダ人がこの唄を作ったと知ったら、狂信的な人たちはどのように思うのだろうか。