Drama

井上ひさし作「ムサシ」

井上ひさしの「ムサシ」の単行本には、その帯に、「井上ひさしの遺志を伝える最高傑作」とある。 井上ひさしの劇を全部観ているわけではないけれど、俺は比較的観ているほうだろう。 それで、この「最高傑作」という評価に特別異論はない。 死んだ者が生きて…

「ムサシ ロンドン・NYバージョン」を観てきた

井上ひさし作・蜷川幸雄演出の「ムサシ ロンドン・NYバージョン」を観てきた。 「ムサシ」は今回2回目の観劇だから、細部は別にしてあら筋はわかっていた。竹林などの舞台芸術や音楽に至るまで、「ムサシ」という作品の素晴らしさはわかっていたから、今回の…

「それからのブンとフン」を観てきた

井上ひさし作、栗山民也演出の音楽劇「それからのブンとフン」を観てきた。 こまつざ座&ホリプロ公演。 大友憤(市村正親)、ブン(小池栄子)、山西惇さんらが出演。

こまつ座の「うかうか三十、ちょろちょろ四十」を観てきた

井上ひさし作、鵜山仁演出、「うかうか三十、ちょろちょろ四十」を観てきた。

「木の上の軍隊」を観た

井上ひさし原案、蓬莱竜太作、栗山民也演出の「木の上の軍隊」を観た。 こまつ座&ホリプロ公演。 出演は、藤原竜也、山西惇、片平なぎさで、沖縄の激戦地であった伊江島での物語。 2年間戦争が終わったことを知らなかった二人の兵士の物語。俺は浅学で知ら…

蜷川幸雄演出「トロイアの女たち」を見てきた

東京芸術劇場・テルアビブ市立カメリ・シアター国際共同制作の「トロイアの女たち」を見てきた。 エウリビデス作。蜷川幸雄演出。

「K.ファウスト」を観てきた

串田和美作・演出の「K.ファウスト」を観てきた。 串田(メフィストフェレス)、笹野高史(ファウスト)、小日向文世(道化)出演。

シェイクスピアの「十二夜」を観てきた

学生時代にHamletを原書で読んだり、audio booksを聞いたりしたことがある。 シェイクスピア関連では、木下順二さんや小田島雄志さんの解説書も何冊か読んだこともある。 シェイクスピアにも大いに興味があるのだが、時間的余裕がない。 今回青年劇場による…

井上ひさし作「芭蕉通夜舟」を観てきた

こまつ座公演、坂東三津五郎主演の「芭蕉通夜舟」を観てきた。 これ、ほぼ一人芝居。 初演は、小沢昭一だったようだ。小沢昭一の「芭蕉通夜舟」も観てみたかった。

井上ひさし作「藪原検校」を観てきた

井上ひさし作、こまつ座、栗山民也演出、「藪原検校」を観てきた。 野村萬斎が薮原検校を襲名する前の杉の市を演じ悪と欲望を表現する。小日向文世が演じる塙保己市が、大衆が欲するであろう魔女狩り的処刑を権力者に対して冷徹に提示するところが凄い。 初…

井上ひさし作「闇に咲く花」を観た

井上ひさし作、栗山民也演出のこまつ座公演「闇に咲く花」を観てきた。 この舞台を見るのは、2回目。 さまざまな要素が織り成してドラマが展開していくのだが、テーマのひとつに、神道があり、神社という場をめぐっての対立・葛藤が描かれる。たとえば、キリ…

蜷川幸雄演出の「シンベリン」を観てきた

阿部寛、大竹しのぶ、窪塚洋介、勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、吉田鋼太郎、鳳蘭と、豪華キャストによるシェイクスピア劇「シンベリン」を観てきた。 演出は蜷川幸雄。 休憩15分を含んで、第一部・第二部構成で、3時間25分。

井上ひさし作、こまつ座の「雪やこんこん」を観てきた

中村梅子役の高畑淳子さんと佐藤和子役のキムラ緑子さんのかけ合いが見事。キムラ緑子さんの演技が秀逸。村田雄浩さんや新井康弘さんらが脇を固める。 大衆演劇の旅役者の物語。旅役者らしい台詞のオンパレード。食えない苦労もあるが、お客さんの笑顔が役者…

井上ひさしさんの「十一ぴきのネコ」を観てきた

馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねこ」を原作として、人形劇と舞台版にした井上ひさしさんのミュージカル作品・「十一ぴきのネコ」。 今回初めて見たが、これはなかなかすごい作品である。子どもも楽しめるが、大人が観るべき内容の深さがある。どちらかとい…

山田洋次監督演出の舞台「東京物語」を観てきた

東京物語 新派劇「東京物語」を観てきた。 小津安二郎の映画「東京物語」は、広島の尾道と東京。その東京も、長男夫婦や長女夫婦の家、そして次男は戦死してしまった次男夫婦のアパートと、場所が変わるが、今回の劇は長男夫婦の家だけに絞られて舞台が展開…

井上ひさしさんの朗読劇「水の手紙」「少年口伝隊一九四五」を見てきた

井上ひさしさんの追悼公演で、朗読劇「水の手紙」「少年口伝隊一九四五」を観てきたというのか、聞いてきた。 井上ひさしさんが亡くなったということを、今年の4月、仕事の関係でホテルに泊まらなければならなくなり、夜遅くにチェックインしたときに知った…

ムサシを観てきた

井上ひさし脚本、蜷川幸雄演出、藤原竜也さん・勝地涼さん主演の「ムサシ」を観てきた。 素晴らしい舞台だった。

井上ひさしさんが9日に逝去

モッキンポット師の後始末 劇作家の井上ひさしさんが9日に亡くなったと知った。 75歳だった。 井上ひさしさんといえば、わたしが子どもの頃に、「ひょっこりひょうたん島」でお世話になった。わたしばかりでない。「くじけちゃいけない、笑っちゃお。進め、…

井上ひさしさんの「組曲 虐殺」を観た

組曲虐殺 こまつ座&ホリプロ公演「組曲 虐殺」を観た。 今回は小林多喜二をテーマに、ピアノは小曽根真さん。多喜二役に井上芳雄さん、ヒロインに石原さとみさん、多喜二の姉の役に高畑淳子さん他。

井上ひさしさん作の「きらめく星座 −昭和オデオン堂物語―」を観た

「きらめく星座」をはじめて観た。井上ひさしさんによって書かれた素晴らしい作品だった。戯曲としてよくできている。力のこもった井上作品の一本だと思う。 昭和15年、浅草の小さなレコード店「オデオン堂」を舞台に、そこに集う人々を描くことを通じて、あ…

井上ひさしさんの「太鼓たたいて笛ふいて」を観てきた

大竹しのぶさんが演じる作家・林芙美子の半生記、「太鼓たたいて笛ふいて」を観て来た。

井上ひさし作の「闇に咲く花」を観てきた

戦後の空気感を出している見事な劇だった。

井上ひさしさんの「父と暮せば」を観てきた

こまつ座の「父と暮せば」を観た。 黒木和雄監督、宮沢りえ・原田芳雄主演のDVDがあり、この映画は素晴らしいけれど、こまつ座の劇を観たのは初めてだった。 この井上ひさしさんの作品は、あらためて日本人として書くべき作品だったと思った。また、話として…

井上ひさし作、こまつ座の「円生と志ん生」を観てきた

井上ひさし作、こまつ座の「円生と志ん生」を観てきた。 破天荒な落語名人である五代目古今亭志ん生は、慰問芸人として「満州」に渡る。終戦を迎えたものの、大連で足止めをくい、なかなか帰国できなかった。古今亭志ん生は、いわゆる引揚者の一人なのである…

伊藤博文・津田梅子を扱った劇「駅・ターミナル」(堤春恵作)を観た

堤春恵作「駅・ターミナル」という劇を見てきた。 堤春恵さんの作品を今まで私は一度も見たことがない。堤春恵さんは、なんでも明治という時代にこだわり、「異文化に触れた人々の葛藤を描いてきた」劇作家だという。「駅・ターミナル」は、伊藤博文と津田梅…

井上ひさし作の「ロマンス」を観た

チェーホフを題材にした井上ひさしの新作「ロマンス」を観た。 こまつ座&シス・カンパニー公演で、大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己各氏が好演していた。

井上ひさしさん作の「紙屋町さくらホテル」を観てきた

井上ひさしさん作、こまつ座による「紙屋町さくらホテル」を観てきた。 この芝居は、昭和二十年十二月の巣鴨プリズンから始まり、七ヶ月前に戻っていく設定になっている。 今回は再演ということだが、日系人問題も含めて、いろいろなテーマが重層的に綴られ…

たいへん忙しいのだが、青年劇場の「修学旅行」を観てきた

たいへん忙しいのだけれど、青年劇場の「修学旅行」を観てきた。 この劇は、高校演劇で高く評価された作品の、青年劇場による再演である。そのせいか、観客には、高校演劇に関わる人たちが少なからずいたようだ。 沖縄戦という重たいテーマを、高校生の修学…

梶山季之原作、ジェームス三木脚本・演出の「族譜」を観てきた

青年劇場の「族譜」を観てきた。 劇の舞台は、昭和15年、朝鮮京畿道水原郡。日本政府による皇民化政策「創氏改名」をテーマとして、改名を拒否する地主・薜鎮永(ソルジニョン)の物語である。 薜は、日本軍にたくさんの米を献納する親日家であったが、先祖…

「ドライビング・ミス・デイジー」の仲代達矢氏、奈良岡朋子氏が芸術祭大賞を受賞

昨日紹介した「ドライビング・ミス・デイジー」は、俳優の仲代達矢氏と奈良岡朋子氏が昨年共演されていたのだが、この舞台が文化庁の芸術祭大賞を受賞していた。 http://www.bunka-geijutsusai.jp/geijutsusai/60_jusyouichiran.shtml 第60回記念芸術祭とし…