Abel Tasman NP

カイテリテリで一人だけでバスに乗り込む

私の行き先のカイテリテリに着くと、バスが待っていてくれた。私一人なのに、中型のバスである。このキース(仮名)という運転手は日本に来たことがあって、千葉県や静岡県にも行ったことがあるという。なんでも鈴木さんという社長さんによくしてもらったよう…

波を叩いて、シーバスは進む

このシーバスは多少荒れた海をかなりのスピードで走るものだから、文字通り波間を飛ぶときもあり、着地するときの衝撃がものすごい。エンジンの音と、船の着水の音という、二種類の音がけたたましい。 シーバスは、あちこちの砂浜に寄っては、客を積み込んで…

肌寒い中で、シーバスを待つ

全体の地図くらいは掲示してあるけれど、どの海岸にも、シーバスの発着所の案内板の類は一切ないので、シーバスがどこに発着するのかよくわからない。海岸につけている一隻のシーバスに私の予約券を見せると、どうやらこのシーバスではないらしい。親切にも…

トンガ湾につく頃には、かなり雨が降ってきた

シーバスには充分間に合う時間帯にトンガ湾に着いた。かなり雨が降ってきたので、寒くなってきたが、時間つぶしに海岸を歩く。いま私が住んでいる街には海岸がある。けれども、夏などは海の家などが林立してお世辞にもきれいな海とは言えない。今歩いている…

船をあとにして、ソロトランピングを開始する

ボートで砂浜に着けてもらって、いよいよエイブルタズマン国立公園の二日目のアクティビティであるトランピングの開始である。 ルートは、最低限の掲示がしてあるので道に迷うことはなさそうだ。緑の板に黄色いペンキで書かれている掲示板の塗り直しをしてい…

エイブルタズマンに浮かぶ船の宿で早起きをする

昨夜はかなり早めに寝たので、朝早く目が覚めた。まだ薄暗い中、二階のデッキにのぼる。デッキに長時間いると寒くなってくる。小鳥たちはすでに朝食の時間らしい。あたりには波の音と鳥の声しか聞こえない。いろいろな鳥が船にとまりにきて、見ていて楽しい。…

今夜の船の宿にボートで向かう

時はゆっくりと流れ、日も暮れてきた。どれくらい時間が経っただろうか。停泊している船からゆっくりと迎えのボートが出て、こちらに向かってくる。あたりにはこのボートの音しか聞こえない。岸に近づいてきたこのボートに乗り込んで、今日の宿へと向かう。 …

今夜の宿のアンカレッジをめざす

散歩を終えて再度シーカヤックに乗って、今晩の宿のアンカレッジを目指す。天気がいい日のカヤックは実に楽しい。ゆったりと時間が過ぎていくわりには、あっという間のような気もする。 アンカレッジの海岸が見えてきた。ツアーもそろそろ最終段階だ。海岸に…

昼食後の散歩

昼食後、散歩に出ようということになった。眺望のいい場所に行くために小道を登っていく。頂上といってもたいしたことはないが、頂上付近のベンチで、エイブルタズマンのイメージ写真を撮るために、眼下に見下ろしている砂浜とこの高台とで交信をして、モデ…

なんといっても、お昼が楽しみ

漕いで漕いで、シーカヤックを楽しんでいると、楽みにしている昼食の時間になった。薄いクリーム色の砂浜にカヤックを上陸させ、食事の支度をする。ガイドのパニアが砂浜に敷布を広げて、ランチを取り出す。ターキーのサンドイッチである。メルボルンの若夫…

エイブルタズマンの美しい海岸線

エイブルタズマンは海岸線が入り組んでいるので、見晴らしや見通しがよいわけではない。行き先は見渡せないが、海岸線に沿って、左の方向へ、左の方向へと漕いでいく。すでに濡れないように防水性のプラスティック板に包まれた海岸線の地図を受け取っていて…

私たちの艇は滑り出すようにして輝く海に出た

さて艇の出し方は、後の者が後方で艇をまたいで固定させている間に、前に乗る者が乗り込み、急いで漕ぎ出す間に、後の者が乗り込むという感じで艇を出す。指示されたとおりにアンディと私とで、まず艇を出すと、「Amamu! 漕いで、漕いで!」とパニアが後で叫…

シーカヤックのガイドとツアー仲間に会う

シーカヤックの会社の受付に到着して中に入ると、本日のシーカヤックガイド役の若い女性の紹介を受ける。彼女の名前はパニア(仮名)。来年は、ウエリントンのビクトリア大学に行く予定だという。私の娘くらいの年齢かもしれない。昼食は、ターキーのサンド…