The Nuclear Age

大飯原発再稼働、判断見送り

野田政権は、関西電力大飯原発3、4号機を再稼働させる政治判断を先送りする方針を固めたと4月3日の朝日新聞が伝えている。 福井県に隣接する京都府や滋賀県の反発が強いことを配慮しての判断だという。 野田政権が、原発再稼働に慎重な姿勢に転じ始めた。野…

津波、最大34メートルを想定

今日の朝日新聞で、内閣府が設けた有識者の検討会が、南海トラフ沿いの巨大地震について新たな想定をまとめたと報じている。 それによると、地震が震度7の大きさで起きる可能性のある地域が「10県153市町村」に及び、「面積で従来想定の23倍に拡大」、「最大…

文部科学省のプロジェクトチーム、首都直下地震予測で震度7〜6

3月31日の朝日新聞で、首都圏直下地震で、文部科学省が予測図を公表したと報じている。 それによると、震度7〜6が広範囲に予測図として示されている。 「試算の前提」では、「中央防災会議の想定より10キロ程度浅いところがあると突き止めた」ことが特徴だと…

ドイツのエーオン、イギリスでの原発プロジェクトを断念

「独エーオンとRWE、英国での原発プロジェクト断念」と、ロイターが伝えている。(3月30日(金)13時48分配信) [ロンドン/デュッセルドルフ 29日 ロイター] 独エネルギー大手のエーオン<EONGn.DE>とRWE<RWEG.DE>は29日、150億ポンド(2…

見えない放射能の恐怖

宇宙航空研究所開発機構が、放射線を測定し、画像で放射能の分布を確認できるカメラを開発したと発表。3月30日の朝日新聞が報じている。 カメラは、セシウム137などから飛んでくるガンマ線をキャッチ。線量の高低に応じ、赤、青、黄などに色分けして表示する…

アーニー・ガンダーセン氏の「福島第一原発 真相と展望」を読んだ

アーニー・ガンダーセン氏の「福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)」を読んだ。 著者のアーニー・ガンダーセン(Arnie Gundersen)氏は、原子力技術者。福島第一原発事故発生時にCNNテレビに出演したガンダーセン氏は、「核燃料の七0〜八0パーセントがメ…

4号機の使用済み核燃料の加熱・崩壊は2つの偶然で救われていた

原子力発電は、冷却機能が死活問題である。冷却するための水を循環させるポンプとポンプを動かす電源が重要である。電源喪失(ブラックアウト)は、冷却機能の停止を意味する。そうなれば、暴走し、炉心溶融(メルトダウン)となり、手がつけられない状態と…

気象庁気象研究所による放出セシウム試算

2月29日の朝日新聞に「セシウム放出4京ベクレル」という記事が載っていた。 北太平洋79地点で採った海水の放射能の実測値をもとに算出したという。 東京電力福島第一原子力発電所の事故によって大気中に放出された放射性セシウムの総量は、最大約4京(けい)…

水底のセシウム値、環境省の調査結果

東京電力福島第一原発事故の影響を調べている環境省の調査結果が出そろったと、22日の朝日新聞夕刊が報じている。 放射性セシウムは水1リットルあたりほぼ1ベクレル未満だったが、水底にたまた土砂中のセシウムの値はお大きくばらついていた。分布は降り積も…

3・11の邦画3作

3・11の邦画3作がベルリン国際映画祭で話題になっている。 2月17日の朝日新聞夕刊が伝えている。 19日まで開催中のベルリン国際映画祭で、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故をテーマにした日本の3作品が注目を集めている。2022年までに全原発を閉…

映画「イエローケーキ」の監督が来日

まだ観ていないが、ウラン鉱山の採掘現場の危険な実態を伝えるドキュメンタリー映画「イエローケーキ」のヨアヒム・チルナー監督の来日を、2月17日の朝日新聞夕刊が報じている。 イエローケーキは、天然のウランを精製したときにできる粉末。2002年に調査を…

無限の核燃料サイクルは不可能

内閣府の原子力委員会が、現状では、核燃サイクルで「無限はムリ」との見解を打ち出したと、2月17日の朝日新聞夕刊が報じている。 核燃料のリサイクルは不可能という識者の見解をこれまで読んだことはあるが、そうした批判的見地からの見解ではなく、リサイ…

「福島県原子力広報協会」解散

原子力の普及や安全性のPRを目的とした財団法人「福島県原子力広報協会」の解散が決まったと、新聞が報じている。 以下、朝日新聞から。 理事長の渡辺利綱・大熊町長は、「東京電力福島第一原発事故で多くの人が避難を強いられている中、安全性を呼びかける…

「世界は長期的には原発をなくしていくべきだ」(アマルティア・セン教授)

私はよく存じ上げていなかったが、「アジア人として初めてノーベル賞を受賞した米ハーバード大学のアマルティア・セン教授(78)」が朝日新聞の単独インタビューに応じて、「世界は長期的には原発をなくしていくべきだ」との考えを明らかにしたと、2月8日の…

ビキニ「死の灰」の真相

1月23日の朝日新聞のテレビ番組紹介欄で以下の記事が掲載されていた。 「フォーカスオン!」というコラムだ。 愛媛県の南海放送が制作した「放射能を浴びたX年後 ビキニ水爆実験、そして・・・」(日本系、29日深夜0時50分)は、日本の現代史を塗り替えるぐらい…

チェルノブイリ周辺ベラルーシの野生動物の体内蓄積セシウム量

旧ソ連のチェルノブイリ原発周辺にあるベラルーシ生物保護区では、「1986年の事故後20年以上たっても、野生動物の体内に蓄積したセシウムの量が高止まりし続けていることがわかった」と、18日の朝日新聞夕刊(松尾一郎記者)が報じている。 この保護区はチェ…

「3・11は第2の敗戦」(半藤一利)

1月6日の朝日新聞で、作家の半藤一利さんが朝日新聞のインタビューに答えている。 ー 日本の歴史の中で、今の時代をどうとらえていますか。 私は時代の変化を「断絶」で考えている。明治維新は西洋文明を入れることで断絶に向き合い、敗戦後は第日本帝国から…

黒澤明監督の「生きものの記録」を観た

黒澤明監督の映画「生きものの記録」を観た。 1955年の作品。「七人の侍」後の、黒澤映画次回作である。核実験が世界の世論の反対にあっても続けられていた中で、とりわけ1954年3月1日のビキニ環礁の水爆実験による事件が背景にあることは言うまでもない。 …

「現代の課題Ⅰ 核兵器廃絶のために」芝田進午(1978)を再読した

「現代の課題Ⅰ 核兵器廃絶のために」芝田進午(1978) 「現代の課題Ⅰ 核兵器廃絶のために」芝田進午(1978)を再読した。