The Nuclear Age

さようならかな、朝日新聞

昨日は、たまたま所用があって、「さようなら原発10万人集会」に参加できなかった。 私の友人・知人は結構集会に参加していたし、私自身も集会に誘われたけれど、所用があって参加できなかった。 残念ながら集会には参加できなかったのだが、瀬戸内寂聴さん…

「日本産原発建設 国民投票実施へ リトアニア国会」

7月17日付の朝日新聞によると、「リトアニアの国会は16日、日立製作所が建設を受注する見通しのビザビナス原発について、建設の賛否を問う国民投票を実施することを賛成多数で決めた」と報じている。 「10月14日の国会議員選に合わせて投票する」という。 共…

「真の文明は山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」(田中正造)

まだ全部を読み終えてはいないのだが、「日本人は何を考えてきたのか 明治編 文明の扉を開く」(NHK出版)を読んでいる。 高校時代に習った足尾銅山鉱毒事件を糾弾し続けた田中正造の次の言葉は、約100年後の福島第一原発事故を予言しているかのようだ*1。 …

「政治生命をかけるべきもの」

残念ながら、写真を見たことも書かれたものを読んだこともないけれど、作家で写真家の藤原新也さんが「水俣病、そして原発事故」と題して、7月4日の朝日新聞に書かれていた。 『「3・11」から後、あらためて水俣病が注目されている』との書き出しで、水俣病…

大飯原発再稼働反対の声が首相官邸前を埋めつくす

関西電力の大飯原発の再起動を7月1日に控え、抗議行動が、29日夜、東京首相官邸前を埋めつくした。 この抗議行動に連帯する行動が大阪、京都、名古屋でもあった。主催者側は15万人から18万人が集まったと発表している。 こうした動きに対して、朝日新聞は、…

「津波軽視のまま3・11」

朝日新聞で「砂上の原発 地震列島に57基」というシリーズが始まった。6月28日付の記事は、その第1回目の記事。タイトルは、「津波軽視のまま3・11」。 冒頭に、「東日本大震災で東京電力福島第一原発事故が起きる20年以上前、原発が想定外の津波で被害を受け…

「大震災の資料 保存急ぎ、研究の場つくれ」

6月23日付の朝日新聞の「私の視点」の欄に、「大震災の資料 保存急ぎ、研究の場つくれ」という意見が掲載されている。 投稿されたのは、神戸学院大教授(資料学)の水本浩典氏。 水本氏についてよく存じ上げてはいないが、氏は、「東日本大震災の被害の大き…

「No Nukes 2012」

音楽家・坂本龍一さんが、7月初めに「No Nukes 2012」という脱原発を訴える音楽イベントを開催するという。 今日の朝日新聞のオピニオンで「再稼働」に関する坂本龍一さんの意見が紹介されていた。 原理や原則についてきちんと議論がされないまま、「論理」…

「安全委、業界の意向反映」(1993年)

6月5日付の朝日新聞によれば、「国の原子力安全委員会の作業部会が1993年に原発の長時間の全電源喪失についての対策は不要と結論づけたのは、電力会社の意向が反映された結果だった」という。「4日、安全委の公表した資料でわかった」という。 福島第一原発…

「原発は決して安くない」(大島堅一立命館大学教授)

朝日新聞のコラム「プロメテウスの罠」で、立命館大学教授の大島堅一さんが「原発は決して安くない。早くやめ、再生可能エネルギーに切り替えたほうが税金も節約できます」と述べている。 大島教授は、一橋大学の大学院生のときに、市民科学者・故高木仁三郎…

「5年間 原発業界が1610万円」

福井県敦賀市にある高速増殖原型炉「もんじゅ」の安全性を調べるために設置された「専門家委員7人のうち3人が、原子力関連の企業・団体から寄付を受けていた」ことが、朝日新聞の調べてわかったと朝日が報じている(大谷聡記者)。 寄付は「5年間で1610万円…

「失敗から何も学んでない」

「あぜん、再稼働」という朝日新聞の6月2日のコラムで、「大阪府市エネルギー戦略会議座長」として関西電力と議論をしてきた植田和弘京大教授が、大飯原発を再稼働させたい理由について、関電幹部は「夏場に電気が足りないから」とは決して言わない、「安全…

「大飯再稼働、首長の豹変」

朝日新聞が、「大飯再稼働、首長の豹変」との見出しで、橋下市長と滋賀・嘉田知事が、一転して「事実上容認」の姿勢を打ち出したと報じている。 背景には「夏の電力不足への懸念」があるという。 こうした意見・論調に納得できるのか、国民が問われていると…

「首相、再稼働決断へ」

朝日新聞が、「関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり、野田佳彦首相は30日の関係閣僚会合で、立地自治体の同意を前提に「私の責任で判断する」と表明した」と報じている。 国民の命と安全、自由と幸福追求権を擁護しなければならない…

小出裕明さんの「騙されたあなたにも責任がある」(幻冬舎)を読んだ

今日は「子どもの日」。 41年間、「原子力発電所の事故を未然に防ぎたい」「原子力を廃絶させたい」と願って仕事をしてきた小出裕明さんの「騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実」を読んだ。 Q&A形式で書かれていて、重複も多いが、表現は平易で読み…

「言いたいこと言おうぜ」

大震災後、「反原発」発言が注目されている俳優の山本太郎さんが、本日の朝日新聞のコラム欄「言いたいこと言おうぜ」で、沢田研二さんと並んで載っていた。 山本太郎さんは、原発に関する政治的な発言から仕事が減り、収入が10分の1になったという。 沢田研…

「被災地 土不足」

今日の朝日新聞が、復興のための土が足りないと報じている(中村信義記者)。 「岩手、宮城、福島3県で少なくとも4千万立方メートル(東京ドーム32杯分)が必要と見込まれ、需要増で土の値段が上昇」。この「2カ月で1割」高騰しているという。 「農地の復旧…

「脱原発ハンスト 瀬戸内寂聴さんも参加」

本日の朝日新聞から。 関西電力大飯原発の再稼働に反対し、市民団体が東京・霞が関の経済産業省前で続けているハンガーストライキに2日、作家の瀬戸内寂聴さん(89)や作家の澤地久枝さん(81)、ルポライターの鎌田慧さん(73)らが参加した。 紫色の法衣を…

「戦後の出発点に立ち返って考える時期」

今日の朝日新聞「オピニオン」欄で、憲法学者の樋口陽一さんが『国民が権力を縛る 明治からつながる日本の「持ち物」』と題する意見が載っていた。 タイトルは詰まり過ぎていて少しわかりにくいが、「大震災、そして原発事故という大きな試練と合わせ、一度…

日本ペンクラブ理事らのチェルノブイリ視察

本日の朝日新聞で、「日本ペンクラブの理事ら8人」が「4月中旬、チェルノブイリ原発事故の影響を旧ソ連ウクライナなど現地を視察した」と報じている(吉村千彰記者)。 記事によれば、ペンクラブは、昨秋、「脱原発を考える集い」を開き、今春、福島を訪問、…

巨大建築

昨日の新聞だが、The Asahi Shimbun Globeに「巨大建築」の特集があった。 地震予測に関心が高まる昨今に巨大建築は時代の最先端なのか、時代遅れなのか。おそらくこれからますます「高層嫌い」になる傾向は強まるのではないか。個人的意見としては強まって…

黒澤明監督の「八月の狂詩曲」を初めて観た

黒澤明監督の「八月の狂詩曲」を初めて観た。 元教師のおばあちゃん(村瀬幸子)の人格、そしてクラーク役のリチャード・ギアの誠実な人格(a man of integrity)、そして子どもらしい子どもたちと、親の世代の俗っぽさの比較が面白い。 黒澤明を尊敬するリチ…

ドキュメンタリー映画「チェルノブイリハート」を初めて観た

マリオン・デレオ監督・プロデューサーのドキュメンタリー映画「チェルノブイリハート」を初めて観た。 原発の恐ろしさ、放射能汚染の恐ろしさをあらためて教えてくれるこのドキュメンタリ―映画を涙なしに観ることはできない。

花見の季節だけれど

花見の季節だけれど、なかなかそんな気分になれない。 忙しい生活の中、自転車でのポタリングをこれまで楽しみにしてきたけれど、そんな気持ちもしない。 食生活ではなんと言っても魚が好きなのだが、海洋汚染を思うと、気がすすまない。 野菜やキノコ類が大…

韓国の古里原発で事故隠しが発覚

「韓国の原発で最も古い釜山市の古里原発。原発を運営する公営企業に対し、隣り合わせて暮らしている集落の住民が、集落ごと集団移転を求めて騒動になっている。全電源喪失とその事故隠しが発覚し、住民の不安が高まっているからだ。日本の東京電力福島第一…

閣僚会合で、再稼働基準案を了承

「野田政権は5日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働させる条件となる安全対策の暫定基準の骨子を了承した」と4月6日の朝日新聞が伝えている。 原発再稼働の安全性判断基準骨子 (1)地震・津波による全電源喪失の進展を防ぐため以下につ…

放射能汚染水12トン、海へ流失の可能性

4月5日の朝日新聞夕刊は、「福島第一原発で放射能汚染水の浄化処理で出る廃液がホースから漏れた」と東京電力が5日に発表したと報じている。 水漏れは止まったが、排水溝から一部が海に流れた可能性が高いという。漏れた量は約12トンとみている。3月26日も近…

映画「きょうを守る」

山梨県立大学国際政策学部4年の菅野(かんの)結花さん(21)が、震災後、「菅野さんが高校卒業までを過ごした岩手県陸前高田市に入り、自宅があった場所や避難所、仮設住宅でカメラを回し、母や同級生、その家族らへのインタビューを重ね」、映画「きょうを…

福島に帰宅不可能域

4月4日の朝日新聞によると、政権は「東京電力福島第一原発事故で立ち入りを制限している警戒区域の中に、将来にわたり住民が帰宅できない区域の設定をしていることがわかった」、「復興相、県に打診」と伝えている。 帰宅できない区域を新たに設けるのは、先…

浜岡原発再稼働に、さらに「壁」

「内閣府の検討会が南海トラフ沿いの巨大地震で、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)付近で最大21メートルの津波の想定を示したことを受け、経済産業省原子力安全・保安院は2日、この想定に基づいて津波の影響を評価して16日までに報告するよう中部電力に指…