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井上ひさしの「ムサシ」の単行本には、その帯に、「井上ひさしの遺志を伝える最高傑作」とある。 井上ひさしの劇を全部観ているわけではないけれど、俺は比較的観ているほうだろう。 それで、この「最高傑作」という評価に特別異論はない。 死んだ者が生きて…
井上ひさし作・蜷川幸雄演出の「ムサシ ロンドン・NYバージョン」を観てきた。 「ムサシ」は今回2回目の観劇だから、細部は別にしてあら筋はわかっていた。竹林などの舞台芸術や音楽に至るまで、「ムサシ」という作品の素晴らしさはわかっていたから、今回の…
井上ひさし作、栗山民也演出の音楽劇「それからのブンとフン」を観てきた。 こまつざ座&ホリプロ公演。 大友憤(市村正親)、ブン(小池栄子)、山西惇さんらが出演。
井上ひさし作、鵜山仁演出、「うかうか三十、ちょろちょろ四十」を観てきた。
井上ひさし原案、蓬莱竜太作、栗山民也演出の「木の上の軍隊」を観た。 こまつ座&ホリプロ公演。 出演は、藤原竜也、山西惇、片平なぎさで、沖縄の激戦地であった伊江島での物語。 2年間戦争が終わったことを知らなかった二人の兵士の物語。俺は浅学で知ら…
朝日新聞で、女優の大竹しのぶさんの「まあいいか」というコラムが始まっている。 4月12日付のコラムで、井上ひさしさんのことについて、大竹さんが触れられていた。 次の箇所はおかしく、ほほえましい。 11年前、林芙美子の生涯を私が演じた井上さんの「太…
昨日の朝日新聞で、「こまつ座」が紀伊国屋演劇賞に選ばれたという記事を読んだ。 井上ひさしさんの三女で現在の「こまつ座」社長の井上麻矢さんが次のように語っていた。 私が担当した2009年春、こまつ座の経理はぼろぼろでした。 「社長だった父に潰すか問…
昨日、「はだしのゲン」のことを書いたけれど、漫画といえば、俺の子どもの頃の夢は、漫画家になることだった。 巨匠・手塚治虫さんの作品はもちろんだが、好きな漫画家は、なんといってもちばてつやさんだった。 「ちかいの魔球」「紫電改のタカ」「ハリス…
自らの被爆体験をもとにした漫画「はだしのゲン」の作者・中沢啓治さんが亡くなった。73歳だった。 子どものころ、大の漫画好きで、あれこれ読んでいたが、中沢啓治さんの画風は、実はそれほど好みではなかった。 ただ、「はだしのゲン」は、苦難にもめげず…
東京芸術劇場・テルアビブ市立カメリ・シアター国際共同制作の「トロイアの女たち」を見てきた。 エウリビデス作。蜷川幸雄演出。
俳優の小沢昭一さんが亡くなった。83歳だった。 小沢昭一さんの大のファンで小沢さんのことをたくさん見聞きしているわけではないが、前にこのブログでも書いたことがあるけれど、高校生のときに浅川マキさんのコンサートに行ったことがあり、このときのゲス…
串田和美作・演出の「K.ファウスト」を観てきた。 串田(メフィストフェレス)、笹野高史(ファウスト)、小日向文世(道化)出演。
学生時代にHamletを原書で読んだり、audio booksを聞いたりしたことがある。 シェイクスピア関連では、木下順二さんや小田島雄志さんの解説書も何冊か読んだこともある。 シェイクスピアにも大いに興味があるのだが、時間的余裕がない。 今回青年劇場による…
こまつ座公演、坂東三津五郎主演の「芭蕉通夜舟」を観てきた。 これ、ほぼ一人芝居。 初演は、小沢昭一だったようだ。小沢昭一の「芭蕉通夜舟」も観てみたかった。
井上ひさし作、こまつ座、栗山民也演出、「藪原検校」を観てきた。 野村萬斎が薮原検校を襲名する前の杉の市を演じ悪と欲望を表現する。小日向文世が演じる塙保己市が、大衆が欲するであろう魔女狩り的処刑を権力者に対して冷徹に提示するところが凄い。 初…
大震災後、「反原発」発言が注目されている俳優の山本太郎さんが、本日の朝日新聞のコラム欄「言いたいこと言おうぜ」で、沢田研二さんと並んで載っていた。 山本太郎さんは、原発に関する政治的な発言から仕事が減り、収入が10分の1になったという。 沢田研…
井上ひさし作、栗山民也演出のこまつ座公演「闇に咲く花」を観てきた。 この舞台を見るのは、2回目。 さまざまな要素が織り成してドラマが展開していくのだが、テーマのひとつに、神道があり、神社という場をめぐっての対立・葛藤が描かれる。たとえば、キリ…
阿部寛、大竹しのぶ、窪塚洋介、勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、吉田鋼太郎、鳳蘭と、豪華キャストによるシェイクスピア劇「シンベリン」を観てきた。 演出は蜷川幸雄。 休憩15分を含んで、第一部・第二部構成で、3時間25分。
中村梅子役の高畑淳子さんと佐藤和子役のキムラ緑子さんのかけ合いが見事。キムラ緑子さんの演技が秀逸。村田雄浩さんや新井康弘さんらが脇を固める。 大衆演劇の旅役者の物語。旅役者らしい台詞のオンパレード。食えない苦労もあるが、お客さんの笑顔が役者…
馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねこ」を原作として、人形劇と舞台版にした井上ひさしさんのミュージカル作品・「十一ぴきのネコ」。 今回初めて見たが、これはなかなかすごい作品である。子どもも楽しめるが、大人が観るべき内容の深さがある。どちらかとい…
東京物語 新派劇「東京物語」を観てきた。 小津安二郎の映画「東京物語」は、広島の尾道と東京。その東京も、長男夫婦や長女夫婦の家、そして次男は戦死してしまった次男夫婦のアパートと、場所が変わるが、今回の劇は長男夫婦の家だけに絞られて舞台が展開…
先日亡くなった立川談志は、落語だけやっていれば名人になるはずの人物と、その評価は高かった。亡くなった俺の叔父も談志は高く評価していたが、子どもだった俺には談志を聞いたことがなかったからわからなかった。鬼才・風雲児という評判がけっして好みで…
井上ひさしさんの追悼公演で、朗読劇「水の手紙」「少年口伝隊一九四五」を観てきたというのか、聞いてきた。 井上ひさしさんが亡くなったということを、今年の4月、仕事の関係でホテルに泊まらなければならなくなり、夜遅くにチェックインしたときに知った…
井上ひさし脚本、蜷川幸雄演出、藤原竜也さん・勝地涼さん主演の「ムサシ」を観てきた。 素晴らしい舞台だった。
モッキンポット師の後始末 劇作家の井上ひさしさんが9日に亡くなったと知った。 75歳だった。 井上ひさしさんといえば、わたしが子どもの頃に、「ひょっこりひょうたん島」でお世話になった。わたしばかりでない。「くじけちゃいけない、笑っちゃお。進め、…
組曲虐殺 こまつ座&ホリプロ公演「組曲 虐殺」を観た。 今回は小林多喜二をテーマに、ピアノは小曽根真さん。多喜二役に井上芳雄さん、ヒロインに石原さとみさん、多喜二の姉の役に高畑淳子さん他。
「きらめく星座」をはじめて観た。井上ひさしさんによって書かれた素晴らしい作品だった。戯曲としてよくできている。力のこもった井上作品の一本だと思う。 昭和15年、浅草の小さなレコード店「オデオン堂」を舞台に、そこに集う人々を描くことを通じて、あ…
シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)のスーパーサーカス「コルテオ」を観てきた。 「コルテオ」とは、「行列」の意味のようだ。 パフォーマンスもさることながら、音楽が良かったので、CDを入手した。 帰り道、表参道のmontoak(モントーク)という…
第二巻の「古今亭志ん生」を聴いた。 やはり落語は、志ん生ですね。
小学館から、落語のCDマガジンが発売になっている。 第一回配本の、古今亭志ん朝のものを買ってみた。 出し物は、「夢金」、「品川心中」である。