Soseki
外国語を学ぶ際に、リスニングとリーディングがインプットであるとすれば、スピーキングとライティングはアウトプットといえる。 歴史的に、日本の言語環境では、インプットとしての英語リーディングが大切であった。歴史的に、英学にとっては英語リスニング…
迷走する英語教育をただす -中村敬の理論・思想・実践をもとに ホームランダービーに出場し翌日オールスターゲームで打って投げるという歴史的快挙を果たすことになった大谷翔平投手の活躍を期待してMLBのオールスター戦を見た。MLB前半戦における大谷投手…
以下、朝日新聞デジタル版(2017年10月28日18時38分)から。 アニメーション監督の宮崎駿さん(76)は28日、制作中の新作の題名が「君たちはどう生きるか」になると明かした。1937年に吉野源三郎が発表した名著から取った。「その本が主人公にとって…
同志社大学総長の卒業式式辞が話題になっているという。 「個人主義」の重要性の指摘ということでは、夏目漱石の「私の個人主義」が思い出される。 小森陽一教授の朝日新聞の記事を読んで、有名な漱石の「私の個人主義」という講演から昨年で100年になること…
漱石の「私の個人主義」について、昨日の朝日新聞で東京大学大学院の小森陽一教授がコメントを寄せていた。 漱石の有名な学習院での講演「私の個人主義」は、ちょうど100年前の昨日11月25日におこなわれたという。 西洋人の借り物でない文学を確立するための…
とくに画家ターナーに興味があるわけではないが、BBCのRadio 2の” Arts Show with Claudia Winkleman”という番組*1で、Turner Contemporary美術館の紹介をしていた。 中学生か高校生のときに読んだ夏目漱石の「坊ちゃん」で、赤シャツと野だいこの会話で、Tu…
2日前の朝日新聞だが、「漱石で考えるグローバリズム」という記事が載っていた。 漱石の英国留学は、「1900年、熊本の英語教師だった33歳の夏目金之助は文部省から英語・英文学研究のため英国留学を命じられ、約50日間の船旅の末、同年10月にロンドン着。02…
漱石の「私の個人主義 (講談社学術文庫)」を再読した。 漱石の「私の個人主義」は、1914年(大正3年)に学習院大学でおこなわれた漱石の講演記録であり、これを私は高校生のときに読んだ。再読といっても高校生のときに読んだものだから、当然のことだが、今…
日本人が英語を学ぶということはどういうことなのか。江戸時代から明治時代、大正・昭和・平成にかけて、イギリス・アメリカの二国間時代、そして未来。福島第一原発事故が起こっている中で、英語を学ぶとはどういうことか。どういう精神で学ばないといけな…
昨日の朝日新聞の「鶴見俊輔さんと語る」で、鶴見氏が「教育の問題はねぇ、どうして明治初年から東大でも創造的な学者が出たのかということです。夏目漱石や森鴎外が、そうです」と、大変面白いことを言われている。そうして、「漱石は、イギリスの近代文学…
日本は、江戸時代の鎖国時代から、開国。そして明治維新は、蘭学から英学への転換でもあった。漢学にも深かった夏目漱石も、日本の知識人はみな、イギリス語の影響を受けた。 これら諸先輩と自分を同列に置くわけにはいかないが、客観的な立場としては、私も…