2013-01-01から1年間の記事一覧

「丸谷才一氏の「合本 挨拶はたいへんだ」を読み始める

丸谷才一氏の本をこれまで全く読んだことがない。 今回「合本 挨拶はたいへんだ (朝日文庫)」を注文して読み始めた。 これがたいへん面白い。 もっと早めに読むべきであった。 最近つくづく思うのだが、いろいろなことに不勉強である自分を恥じ入るばかりで…

「人を動かすスピーチ」が特集の「考える人」を買った

教師をしているくらいだから話は得意である。 そう言いたいところだが、希望に反して、私の場合そんなことはまるでない。 そんなことはないどころか、全くもって下手くそである。 では何故教師になんかなったのかと言われそうだが、その理由は簡単明瞭。 話…

「ムサシ ロンドン・NYバージョン」を観てきた

井上ひさし作・蜷川幸雄演出の「ムサシ ロンドン・NYバージョン」を観てきた。 「ムサシ」は今回2回目の観劇だから、細部は別にしてあら筋はわかっていた。竹林などの舞台芸術や音楽に至るまで、「ムサシ」という作品の素晴らしさはわかっていたから、今回の…

木下惠介監督の「日本悲劇」(1953年)を観た

黒澤作品はいつでもレンタルできるけれど、レンタルビデオ屋さんに木下作品は置いてないことが多かった。 おそらく木下惠介監督生誕100年のイベントの影響もあったのだろう。 木下監督の作品をレンタルビデオで借りることができるようになってきたのは喜ばし…

「それからのブンとフン」を観てきた

井上ひさし作、栗山民也演出の音楽劇「それからのブンとフン」を観てきた。 こまつざ座&ホリプロ公演。 大友憤(市村正親)、ブン(小池栄子)、山西惇さんらが出演。

初めて「お嬢さん乾杯」(1949年)を観た

初めて木下惠介監督の「お嬢さん乾杯」を観た。 古典的だが、没落家庭のお嬢様である池田泰子(原節子)、庶民的だがバイタリティのある石津圭三(佐野周二)の対照的なキャラクターの表現が面白い。 俺には原節子はがっしりしているイメージがあり、佐野周二が…

黒澤明監督の「用心棒」(1961年)を観た

黒澤明の「用心棒」を何度観たことだろう。 三十郎シリーズでは、おそらく「椿三十郎」のほうが多く観ていると思うが、また「用心棒」を観てみた。 「椿三十郎」のほうが品が良く、そしてそこはかとない上品なユーモアが流れている。 「用心棒」のほうが、ハ…

初めて木下惠介監督の「女の園」(1954年)を観た

以前から観たいと思っていた木下惠介監督の「女の園」を観た。 1954年は、キネマ旬報によれば、第一位「二十四の瞳」、第二位「女の園」、第三位「七人の侍」というラインアップになっている。 言うまでもなく、第一位と第二位が木下惠介。第三位が黒澤明監…

木下惠介監督の映画「破れ太鼓」(1949年)を初めて観た

木下惠介監督の「破れ太鼓」を初めて観た。 阪東妻三郎の頑固親父、かみなり親父の原型を大変面白く観た。 阪東妻三郎の子どもたちには俳優になった田村高廣、田村正和、田村亮がいる。 この映画の決め手は配役の妙である。配役をうまく決めることができれば…

「新編 天才監督木下惠介」を読んだ

「天才監督 木下惠介」を以前大変面白く読んだことがある。 「新編天才監督木下惠介」が本屋に積まれていたので、これを買い求めて読んでみた。 大変厚い本だが、二日間で一気に読んで、これが大変面白かった。 「二十四の瞳」「楢山節考」「笛吹川」の箇所…

「椿三十郎」を購入した

黒澤明監督の「椿三十郎」は思い出も思い入れもあるし、好きな黒澤映画の1本である。 何度も見ているが、黒澤明のDVDは高いこともあって、今までは見たい時に借りてきて観ていた。 2010年に出た小学館の「黒澤明 memorial 10」というシリーズが本屋にあった…

「セシウム濃度測らず排水」(時事通信)

台風18号が日本列島を縦断している。 京都では、20万人以上の避難勧告が出された。 各地で大きな被害が出ないか心配だ。 「時事通信」で、以下ネット配信がされていた。本日は、夕刊が休刊のようだが、詳細はわからない。 東日本大震災。あのときの地震や津…

「制御」されているのか、「制御」されていないのか

汚染水の「制御」はどうなっているのか。 状況はコントロールされている、汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の「0.3平方キロメートル範囲内」で完全に「ブロックされている」と安倍首相は発言されたが、東電フェローの山下氏は、首相の発言のいきさつ…

2020年、7年後の東京オリンピック

福島第一原発の汚染水問題が未解決のないまま、東京オリンピックの誘致が決まった。 安倍晋三首相は、東電ですら「完全に遮断できているわけではない」とようやく発言し始めているのに、汚染水の影響は原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブ…

「教育が平和をつくる」

パキスタンで女子教育の権利を訴えて銃撃されたマララ・ユスフザイさん(16)が「教育が平和をつくる」「ペンと本がテロを打ち負かす武器だ」とスピーチで述べたと朝日新聞が報じている。 読書と知識と教育が、世界平和を創出する唯一の方法だと心から信じて…

映画「陸軍登戸研究所」を観た

第二次世界大戦中の陸軍登戸研究所の話は聞いたことがある。 風船爆弾の話や中国にばらまいた偽札の話も聞いたことがある。 3時間の映画だったが、あっと言う間の3時間だった。

映画「少年H」を観てきた

妹尾河童さんの自伝的小説「少年H」の映画を観てきた。 いい映画だった。

イチロー選手、日米通算4000本のヒットを達成

鈴木一朗選手が本日、日米通算4000本ヒットを達成した。 MLBだけの記録ではないが、誰もが達成できない22年間の結果・偉業である。

木下惠介監督の「遠い雲」(1955年)を初めて観た

木下惠介監督の「遠い雲」を初めて観た。 1955年の作品。

木下惠介監督の「永遠の人」(1961年)を初めて観た

高峰秀子さんはもちろん素晴らしいが、眼を見張るのは仲代達矢さんの演技。この演技が素晴らしい。 フラメンコギターの演出は想定外。革新的な木下監督ならではの演出。 映画としてたいへん丁寧につくられているのは、やはり木下惠介監督の周到に計算された…

中沢啓治さんの「わたしの遺書」を読み始めた

中沢啓治さんの「はだしのゲン」が世界的に話題になっているという。 その中沢さんの「わたしの遺書」を読み始めた。

「日本デモクラシー論集」を読み始めた

「日本デモクラシー論集」を読み始めた。岩波現代全書からの一冊。 旧字体は新字体に置き換えられてはいるが、副題に「原典で読む」とあるように、基本は「原典」であるから、正直読みづらいところがある。 また、どのような論稿を選ぶかが肝心であり、また…

「憲法問題 なぜいま改憲なのか」を読み始めた

伊藤真さんの「憲法問題 (PHP新書)」を読み始めた。 これまで私は伊藤真さんの本をたくさん読んでいるわけではないが、伊藤真さんの本はよく整理されていてわかりやすく、また大変ためになる。 第八章の「立憲主義の歴史をたどる」を最初に読んだのだが、大…

世界から批判を浴びた麻生副総理の発言

本日朝刊の朝日新聞「天声人語」で、「麻生副総理が7月29日、ある会で改憲に触れて、こう述べたと」と麻生氏の発言を紹介していた。 「気づいたら、ワイマール憲法がナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうか」 当然予…

映画"Monsters University"を観た

第一作目が良かったこと。音楽担当がRandy Newmanであること。マイクとサリーの友情がよいこと。 そうした興味から、"Monsters University"を観に行った。 3Dではなく、2Dの字幕版で観た。 観ての感想は、第一作目と比較できない内容であること。音楽では、…

「週刊金曜日」の「憲法 特別編集」を読んだ

近所の書店で「週刊金曜日」の「憲法 特別編集」を見つけ、買い求めて、読んでみた。 副題に「あなたにも責任がある 知らなかったじゃすまされない」とある。 赤川次郎さん、内田樹さん、東ちづるさん、伊藤真さん、想田和弘さん、三國連太郎さんら、各氏の…

「吉野作造評論集」を読み始めた

「吉野作造評論集 (岩波文庫)」を読み始めた。 高校時代の日本史で「民本主義」の吉野作造についての名前はもちろん知っていたが、その評論集などこれまでに読んだことはなかった。 冒頭の「憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず」の論稿では、立…

宮崎駿監督や高畑勲監督が憲法9条に対する思いを語っている

宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」は、本日封切りである。 劇場に足を運ぼうと思っていたが、まだ見る機会をもてていない。 ところでスタジオジブリが発行している「熱風」という小冊子があるようで、私は一度も見たことはないが、この「熱風」は毎月無料発行し…

「憲法は誰のもの?」を読んだ

伊藤真さんの「憲法は誰のもの?――自民党改憲案の検証 (岩波ブックレット)」を読んだ。 副題に「自民党改憲案の検証」とあるように、憲法の改憲問題がよく整理されて書かれている。 とくに「立憲主義」について、「法律と憲法では矢印の向きが逆だ」というの…

赤塚不二夫・永井憲一さんの『「日本国憲法」なのだ』を読んだ

30年前の1983年に発行された初版の改定新版『「日本国憲法」なのだ!』を読んだ。 赤塚不二夫さんは俺が小学生時代に爆発的に読まれていた漫画家の一人。手塚治虫さんをはじめ、寺田ヒロオ・藤子不二雄・石森章太郎ら、トキワ荘住人の一人でもある。後年、タ…