Fly Fishing
「にっぽん釣りの旅」というテレビ番組をやっていて、たまたまこれを観たのだが、アマゴの釣りで、疑似餌を毛鉤でつくり、テンカラという竿でつる釣りを紹介していた。 「絶対に釣れる」という気持ちで釣らないと釣れないと師匠の石垣さんが言っていたのが印…
田渕義雄さんの「フライロッドと人生 (FlyRodders SELECTION)」はとても面白い本だ。 最初の「フライロッド=パスポート宣言」から、気に入った箇所を引用してみると、以下のようにたくさんある。 「川に向かってひとりで無心に腕を振りつづけるきみの姿は、…
それと、釣りを楽しむなら、やはり道具をきちんと持つべきだと深く反省した。 ネットや、棍棒などを持参していなければ、トラウトに対して失礼だろう。 その結果が、この美しいレインボーの砂まみれの姿だ。 大喜びできなかったのは、おそらくキャッチアンド…
それは、フライフィッシングは、キープするとすれば、殺生になると遅まきながら私は初めて自覚したからだ。 タラウェラ湖では、自分で作ったフライで自分のキャスティングで釣り上げたとはいえ、フライを選んだのもフライををつけてもらったのも師匠にやって…
昨日の朝は早起きをした。 6時ごろ、フィッシングロッジで一人で起きたのだが、釣り宿の女主人は車で出かけた。彼女の娘さんも出かけるということで、今日は釣り宿の客である私がロッジの鍵を閉めて帰ることになっている。 今の季節、6時では、まだ暗い。 7…
さて、釣り客は皆帰ってしまった。 夕方釣りに行ったが、魚影は感じながら釣れなかった。 もう一回のキャスト、もう一回のキャストとねばったが、卵が好みのでかいトラウトに6パウンドのラインで数回もぎ取られてしまった。 次回があるということで、私は釣…
残念ながら私は一匹も釣れなかったが、ニコラスと釣りができて貴重な勉強になった。 リリースしたのを除けば、ニコラスは、二日間で5匹の鱒を釣った。 一匹くれると私に言ってくれたが、旅行中なので私は丁寧に断った。 5匹の魚の腸をさばいているニコラスは…
「もしかして、ニコラス、君は将来フライフィッシングのガイドになりたいのかな」と聞くと、やはり彼の夢は、フライフィッシングのガイドになることだという。 すでに書いたように、フライフィッシングのガイドは、結構お金になる。 12歳の弟は、フライフィ…
実は、彼はフライフィッシングのジュニアのチャンピオンだった。 にもかかわらずというか、だからというべきか、初心者の私にとても親切に教えてくれた。 湖と違って渓流でのフライフィッシングは、地形的条件が様々だ。たとえば木々が邪魔になって、初心者…
川に着くと、代わりの靴はあるかとニコラスが私に聞くので、なんでかと思ったら、一緒に川に入って、川を上っていくからであった。 これは、私もフライフィッシングのワークショップの際に経験済みだ。 ニコラスはウェーダーを着ているのに、私の格好はとい…
実は、昨日の夕方、魚がたくさんいると私に教えてくれた少年に最初に出会った際に、釣りについていろいろと教えてくれるように私はこの少年に頼んでいた。 ニコラスは、朝は、叔父さんと一緒にフライフィッシングに行ったのだが、午前中の11時頃に、一緒に回…
実は私はここに眼をぎらぎらさせて、釣りに来たわけではない。 というのも正直言って、自分だけの力で自立的にフライフィッシングが楽しめるレベルに私はまだ達していないし、ウエーダーや網がなかったりと、道具も十分でないからだ。 何度も来たロトルアに…
どれくらいの割合で、フライフィッシングをしている若い人たちはいるのか、聞いてみたら、彼がこれまで通っていた学校の生徒人数でいうと、1500人に1人、100人に1人ということだった。つまり、彼以外には、フライフィッシングをしている奴がいないということ…
今日は土曜日だから、釣り客が多いかと思ったら、15歳の青年と、ビル(仮名)という男性だけが泊まり客だった。 この釣り宿の施設は、食事をつくったり食べたりできて、そしてくつろげる大きな部屋がまずあり、そこにバンクベッドよりは数段ましな上下のベッ…
東海岸を車でまわってみると、これから向かうロトルアがいかに大都市であり、一大観光都市であるかということがわかる。 ファカターニからロトルアに向かう途中、フライフィッシングで回ったロトイチ湖などがある。まだ寄ったことのなヘルゲイト(Hell Gate)…
昨日の夕方にロトルアからハミルトンに帰ったのだが、今回の全走行距離は283キロほどだった。 さて、今回大成功をおさめた私のフライフィッシングだが、釣り上げた鱒の調理方法を紹介しよう。 まず、鱒のさばき方だが、尾っぽの方からお腹に包丁を入れ、頭の…
レイ、マイケル、そしてデイブと、一人ひとり車で帰っていく。 静まりかえった釣り宿の外にある水道場で、私は一人で、釣り上げた鱒のハラワタを取り、頭を切り落として*1、ビニール袋と新聞紙に包んで、昨日と今日の釣果である二尾の獲物を車に積み込んだ。…
釣りを終えたわれわれは車の中で楽しく会話がはずんだ。 すでに帰ったエドワードやアンドリューが悔しがるだろうなとマイケルが言ったから、みんなで大笑いになった。 「魚を釣り上げた際のキャスティングは、どれくらいのキャスティングだった」とレイが聞…
アンドリューも仕事の関係で、昼食後、帰ることになった。 南アフリカ出身のチャールズも昨日帰っているから、これですでに三人が帰ったことになる。 アンドリューともきちんと挨拶をして別れた。 生徒は私も含めてすでに3人しかいないので、講師レイのオン…
今日はまた渓流でのレッスンだ。 川でのフライフィッシングで、講師の技術を見る。 湖と違って、渓流は、キャスティングの際に、広い場所が得られることが少ない。だから渓流の岸辺でのキャスティングは、下流にラインを流し、ウキであるインディケーターを…
今回私は眠り込んでいて気がつかなかったのだが、いつものように朝食前にマイケルは朝釣りに出かけたようだ。 昨日の釣りは夜の11時頃に終わって、みんなで寝ようと言ったのが真夜中の12時頃だったから、マイケルはなんとも熱心で、そして元気だ。 今朝はあ…
さて、こうして講師にご迷惑のかけっぱなしの私なのだが、ウェダーを履いて、湖に入っての夜釣りはいい。 向こう岸にはロトルアの飛行場があるはずだが、かなたのロトルアの夜景がきれいだ。幾人かの釣り師のシルエットのすぐ近くを白鳥が通ったりして、なん…
夕飯のあと、昼間来たロトルア湖のハムラナスプリングに夜また出かけた。 夜釣りには懐中電灯やヘッドランプが役に立つ。私は二つヘッドランプを持ってきていたので、懐中電灯を忘れたデイブに私の奴をひとつ貸してやった。 ところが、どじな私は車にウェダ…
さて、夕飯の時間だが、アイリッシュのマイケルが飯に一番凝っている。 そのマイケルのメニューはソーセージを何本か焼いて、ステーキも焼いて、一枚の皿に載せて、フォークとナイフで食べている。朝飯の際もソーセージや卵を焼いて食べているのがマイケルだ…
実際、フライフィッシングの私の同級生だちはいろいろと講師のレイに質問をする。 フライフィッシングを学ぶのに、こんな贅沢な時間はないだろう。それは、きわめて実戦的だからだ。にもかかわらず、今回のツアーは宿代20ドルを含めて、たったの185ドル。宿…
ウェーダーとロッドを積み込んで、二台の車でレイの小屋を後にする際に、南アフリカ出身のチャールズ(仮名)が来た。 彼もコーケージアン(白人)である。チャールズも車をレイの小屋前に乗り捨てて、レイの車に同乗することになった。 実は私はこの4月に自…
朝釣りを終え、朝飯を済ませて、われわれの講師レイの小屋に、生徒みんなで出かけた。 彼の小屋は釣り宿から近く、車で5分程度だ。 釣り宿には、みな車で来ているが、二台の車にみんなで乗り込むことにした。ニュージーランドの水準からすると、かなりきれい…
アイリッシュのマイケルはとても頑張り屋で、朝の5時ごろに眼を覚ました。朝釣りということで、私も彼と一緒に出かけることにする。 釣り宿から歩いて5分程度で渓流に着いてしまうのだが、ウェダーをはきながらロッドやロッドのラインが小枝にひっかからない…
釣り宿に戻ると、フライフィッシングの講師のレイがいた。ロサンゼルスに滞在してたから、久しぶりにの再会だ。 オキーフで、レイの兄弟に会ったよと言って、もらった名刺を見せたら、笑いながら「奴は本当の兄弟じゃないよ」と言う。 いわゆる釣り仲間で、…
ところで、オキーフというのは、典型的なアイリッシュの名前だ*1。 オキーフと言えば、私も訪ねたことのあるアメリカ合州国のニューメキシコ州をこよなく愛した画家のジョージア=オキーフ(Georgia O'Keeffe)が有名だろう。 このオキーフという名前の釣り道…