China

水師江営会見所(すいしえいかいけんしょ)を訪れる

旅順は、日清戦争、日露戦争と切っても切れない地域である。 水師江会見所とは、乃木大将とステッセル将軍が旅順開城の交渉をおこなった場所であり、敗戦の将校・ステッセル将軍が乃木大将に馬を贈った場所である。 水師江会見所は、万忠墓と違って、日本人…

万忠墓を訪れる

その旅順口に万忠墓がある。 万忠墓は、日本人観光客がなかなか来れないところだ。 ここには、日清戦争で、日本軍に虐殺された市民や兵士が眠っている。館内では資料見学をおこなうが、館内での写真撮影は禁止である。表記は中国語以外見当たらないような印…

宿泊は旧ヤマトホテル

遼寧省は日本から近いから、到着当日から結構動ける。あちこちフィールドワークをしたら、お腹が空いてきた。 昼は機内食だったが、今日の夕食から中華料理が始まる。その意味で、今回の旅は中華料理の旅でもある。 中国四大料理といえば、北京、上海、四川…

大連港へ

大連港を訪れる。 歴史のある大連には、「大連市重点保護建築」というプレートのついた建物が少なくない。いま訪れている大連港にもそうした歴史的な建物がある。 わたしは戦後の生まれで、完璧に平和憲法の下で育ったから、子どもの頃より戦争の面影はほと…

満鉄の本社跡へ

次に旧満州・満鉄関連施設で、満鉄の本社跡を訪れる。 大連は、「満州」への玄関口であり、この大連に満州鉄道の本社があった。当時、大連には、満鉄関係者がたくさん住んでいたという。当時、日本人の師弟が通う学校もたくさんあり、その子どもたちの親は、…

大連図書館日本文献資料館へ

次に向かったのは、大連図書館分館だ。 この大連図書館魯迅路の分館には、日本に関する文献がそろっているようだが、市民の図書館にもなっている。自然科学や社会科学といっしょに、一般の雑誌を閲覧している大連市民がいた。

まずは南山へ

さて、大連到着後、まず専用車で向かう先は南山である。 いま大連に着いて南山を一番に訪れる日本人観光客はめったにいないだろう。実際、ガイドの王さんも南山は何もないところですという。 ここは、大連の南にある小高い山で、市街が一望できる見晴らしの…

成田から大連へ

午前出発の便で、時間にして2時間30分くらい。日本と中国との時差は1時間。赤道を越えないから、季節が変わることもない。 私がこれまで訪れた英語圏は実に遠い。それからすると、当たり前のことだがアジア、とくに今回の遼寧省は近いということだ。しかし…

初めての中国

忙しい教師生活は夏休みといっても忙しい。それでも夏期研修や自分で組んだ旅がこれまで夏休みの時期におこなえたことも事実である。 それで、自分で旅を組むとなれば、自己研修もかねて、これまでイギリス以外の英語圏*1を中心に回ってきた。「イギリス以外…

中国語と日本語の漢字語彙の意味の違い

さてこれは記事には指摘されていなかったのだが、中国人が見たときの漢字の誤用やおかしさと、日本人が見たときの漢字の誤用やおかしさは、微妙に違うだろうと私は思った。というのも、一例をあげるならば、「手紙」「愛人」「湯」「汽車」と言ったときに、…

中国主席発言を受け入れることはできないと、安倍官房長官が批判

靖国神社参拝をやめれば首脳会談に応じるとした中国の国家主席の発言に対して、安倍官房長官は受け入れることができないと強く批判した。 http://www.asahi.com/politics/update/0403/003.html http://www.topics.or.jp/Gnews/news.php?id=FN200604030100085…

1990年代末から留学生が急膨張している中国

「成功求め地球の隅々へ」と題する中国人留学生に関する記事が朝日新聞に載っていた。 それによれば、1990年代末から、中国人留学生の数が急増していて、グラフでみても、留学生数は1998年頃の約2万人から、2002年頃の約12万人以上へと急激に膨張しているこ…

中国を無視した国際理解はありえない

昨年、ニュージーランドに滞在した際に、生活のあちこちで、私はmade in Chinaを見た。「必要にして充分」という生活哲学をもつキーウィにとって、可愛い文房具は売れない。日本人からすれば、「粗悪」にうつる文房具でも、キーウィにとって「必要にして充分…

貿易黒字大国に躍り出た中国

2005年度の中国の貿易黒字が過去最高の1019億ドルに達した。これは昨年度の3倍、日本を上回る公算が大だと、1月12日の朝日新聞の一面に載っていた。 世界最大級の「貿易黒字大国」に躍り出た中国が、今後、欧州や合州国との摩擦が激しくなる可能性があると報…

日中・日韓の文化交流の中で歴史表現の新たな模索がされている

「日本の侵略と植民地支配という重い過去を今なお背負って」いる日中や日韓の文化交流が、いかにあるべきか、1月9日付けの朝日新聞で紹介していた。「越境する文化」「時空をこえて」というシリーズだ。 たとえば、「抗日戦争勝利の記念行事が中国各地でおこ…

韓国・中国への親近感が下降している

靖国神社参拝問題で、今年は、日中関係が最悪になっている。 12月25日の朝日新聞にも、「中国・韓国への親近感」が「急降下」という記事が出ていた。 内閣府の「外交に関する世論調査」によるものだが、いわゆる韓流ブームで韓国への親近感が増す傾向にあっ…

日本語学習に対する人気が中国では落ちているようだ

それによると、「報道2001」のキャスター・黒岩祐治氏が書かれた「日本を再生するマグネット国家論」という本の中で日本が磁力を失っているということを証明するひとつのエピソードが紹介されているという。 30年近く前に、ある親日家の中国人ジャーナリスト…

「未来をひらく歴史」を読み始める

注文していた高文研の「未来をひらく歴史―日本・中国・韓国=共同編集 東アジア3国の近現代史」が届いた。 日本、中国、韓国の研究者が共同で執筆し、三国で同時発売されるという。 まだ斜め読みだが、なかなか興味深い。 とにかく、小泉首相の靖国神社参拝問…

韓国・中国から日本への旅行者が減少している

反日感情の高まりから、韓国・中国から日本への旅行者が減少していると朝日新聞が報じている。 韓国からは、昨年の1ヶ月平均よりも2割前後減っていて、中国からは、3割〜5割減るという見通しのようだ。

ハミルトンの中国人コミュニティ

昨日のパンフレットを見ていると、Further Informationとして、組織の連絡先など必要最低限のことが記されている。どうやら昨日のフォークダンスの集団は、土曜日にワイカト大学(The University of Waikato)で練習をしているらしい。また図書館に行けば、書…

野蛮な法律

昨日もらったパンフレットの中に、箸の使い方や十二支の説明があって、アジア文化をほとんど知らない人用の内容だと思ったので注意して読まなかったのだが、家に帰ってあらためてその刷り物を眺めてみると、箸の使い方や十二支の説明と一緒に、”A Barbarous …

Chinese Cultural Dayに行ってみた

さて、今日は土曜日。 ワイカト博物館で中国文化の日をやっているというので、午前中に行ってみた。たくさんの中国人が集まっていることは当然のことながら、10%くらい白人が来ている。 台湾出身の中国琵琶(Pipa)演奏者による演奏は、三味線のような弾き方…

中国人排斥運動の足跡を紹介する展示

マオリの展示物の他に、ワイカト博物館内で興味深いものは、中国人に関する展示である。 19世紀からそうした傾向はあったけれど、とりわけ1920年代くらいから顕著になったのが、白人による中国人排斥運動である。オーストラリアの白豪主義と同様に、ニュージ…

中国人の発想はストレートだ

ホアニを待ちながら図書館で勉強していたら、応用言語学でもCALLでも一緒の中国人のイボンヌ(仮名)に会った。 こちらから挨拶をしたら、「何を勉強しているの」と聞かれたので「マオリ語」と答えたら、「なんで」と驚いた顔つきでストレートに聞かれた。フ…

近所の中国人住民

ジュディの話では、近所に中国人の家も少なくないという。セカンドハウス的に使っている人もいるとのことだった。中国人留学生用のアパートとして、一軒家を区切りに区切って、たくさんの中国人学生を泊めてアパート経営している中国人もいると言っていた。…

ワイカト大学に中国人留学生が多い理由

さて、以上の例からもわかるように、ワイカト大学(The University of Waikato)にはやたらと中国人留学生が多い。中国人留学生のために、この田舎の大学はあるのではないかと思えるほど、中国人が多いのだ。 先日の応用言語学の授業でも、教授が言っていたこ…

インターネットカフェで働く中国人学生

ハミルトンで私がひいきにしているインターネットカフェで働く中国人の青年がいる。持参したラップトップを図書館で学内ネットワークにつなげようとしていた際に、偶然彼に助けられた話は、すでに書いた。彼もワイカト大学の学生で、名前をケン(仮名)と名…

「ベトナム・中国・カンボジアの関係と社会主義とを考える」本多勝一編(1979)を購入した

「ベトナム・中国・カンボジアの関係と社会主義とを考える」(1979) 「ベトナム・中国・カンボジアの関係と社会主義とを考える」本多勝一編(1979)を購入した。