Grammar
英語を学ぶ際の観点として、学ぶ際の方法論として、スピードというものが大切であると感じてきた*1。 英語学習におけるスピードがいかに重要かという話をするときには、言語活動学習と言語学習の区別と連関の理解が前提となる*2 もうひとつ、自覚しておかな…
英文法の重要項目として知られている過去完了は、過去の時間の中のある一点(時期・時間)を基軸にして、その時点までのことを叙述すると説明されるだろう。 過去完了の前に習うと思われる現在完了は、その時間的基軸は現在が機軸となる。少し機械的だが、現在…
「英語冠詞講義」(2002) 「わかりやすい英語冠詞講義」をあらためて読んだ。 冠詞については、高校生のときに金口儀明「英語冠詞活用辞典」を入手してもなお、悩まされ続けているが、本書は、かなり役に立つと感じた。 「冠詞とはどのような存在か」では、以…
英語を書くときに、はて、これは無冠詞か、aか、theかと、冠詞に悩まされる。 「前置詞3年、冠詞8年」というが、それほど簡単ではない。というのも、そこには、ものの認識のしかた、ものの見方が反映しているからだ。 coffeeも、抽象と具象。具象でも、豆つ…
副題にA Grammar Practice Book with Answers とあるMichael SwanとCatherine Walterによる”How English Works: A Grammar Practice Book”という問題集付きの文法書を買って暇つぶしに眺めている。 たまたま、countable and uncountable nouns(「可算と不可…
Bob Dylanの「時代は変わる」という唄は、The times They are a changin'という。 これは、なぜThey are changin'ではないのか、なぜa-changin'なのか、長年わからなかった。 この前、田中茂範氏の「英語感覚が身につく実践的指導―コアとチャンクの活用法」…
いま関係代名詞を高校1年生に教えているのだが、関係代名詞はどのように教えたらよいだろうか。 いきなり変な例えで恐縮だが、日本語の修飾関係は、強風でおしゃかになってしまった傘の骨組のような構造になっている。 どういうことかというと、次のような構…
名詞における英語の「数意識」については、前にも書いたことがあるのだけれど、最近よく聞くようにしているNPRのCar Talkを聞いていたら、「車の名前で複数の名前がついているものを三つ上げてみて」というクイズ(the Puzzler)があった。 たとえば2007年のク…
学力の比較研究は、カリキュラムの差異、生徒の生活環境の差異、学校の実態の差異など、さまざまな条件と要因があるから、実は簡単ではない。そもそも「学力とは何か」という根本的な定義自体が困難を極めるし、「何を学力として評価するか」は、すぐれて価…
ところが講義の最後の方で、「どのような学習者が受動態を必要としているか」「受動態を教えるとしたら、どの年齢で、どのように教えるか」という問いかけがなされ、これに対する答えとして、今実際にラングエッジインスティチュートで英語を教えているオー…
昨日の月曜日で応用言語学の2学期の講義が終わった。学会出張から帰ってきた担当教授による、代講した教授も参加しての最終講義である。昨日の講義は、「受動態」。受動態は、形からすると一見簡単に見えるが、その中にどのような問題があるかという内容だっ…
徹夜で、名詞の「数意識」について書いた。 もう少し早目に終わるかと思ったのだが、日本語で論旨を書いてイギリス語に翻訳して書き上げて、結局朝の6時までかかってしまった。 徹夜なんて、何年ぶりだろうか。参考文献の取り上げ方が雑だが、もう余裕がない…
今日は日曜日。 とてもいい天気なのだけれど、応用言語学の課題2の締切りが明日の朝までで、担当教授に電子メールで提出しないといけないから、家にこもって課題を書き上げないといけない。テーマは、名詞の「数えられる」「数えられない」という単純なもの…
文法とは何か。外国語を学ぶのに文法って必要なのか。仮に必要だとして、どのレベルの学習者に、どの程度、教える必要があるのか。そんなテーマが一週間前に応用言語学の宿題として与えられた。 バス停でバスを待つ間にメモ書きして、自室に帰って、いきなり…
日本語に主語はいらない (2002) 「日本語に主語はいらない」金谷武洋(2002)を読んだ。 日本語では、「私はあなたを愛しています」はいわゆる翻訳調となり、「好きだよ」のほうが、日本語らしく、また自立している。ということで英語やフランス語では、人称代…
「チャートでわかる a と an と the」(2001) 「チャートでわかる a と an と the 」を読んだ。 本書の題名の「チャートでわかる」とはどういうことなのか。目次のチャートを眺めてみると…。 まず「名詞」を「普通名詞」と「固有名詞」に大別する。 「普通名…
”I wish I was in Egypt."とCNNで何度も宣伝文句が耳に入ってくる。 高校時代の英文法の授業では、"I wish I were in Egypt."と習った。その際、「ただし口語では"I wish I was in Egypt."もあるよ」と習った記憶がある。その後、自分自身、高校英語教師とな…
「ネイティブスピーカーの前置詞」(1996) 大西泰斗/ポール・マクベイ「ネイティブスピーカーの前置詞」を買った。
「ネイティブスピーカーの英文法」(1995) 大西泰斗/ポール・マクベイ「ネイティブスピーカーの英文法」を買った。
「発想の英文法」(1993) 田中茂範著「発想の英文法」。 それなりに英語を学んできたものは、統語論というのか、語と語のつながり方、そして語句のかたまりを意識してきているはずだ。 たとえば、副詞句。理由を述べる副詞句などもあるが、たとえば、in 1948…
やっと半期が終了した。文法で習ったことは、句読点(punctuation)、接続詞(conjunction)、関係代名詞(Relative pronoun, Adverb Clause)、冠詞(Article)、時制(Verb Tense)と地味で基礎的なことばかりだが、どうしてどうして中々考えさせられるレクチャーだ…
こちらでは、よく"Do you have the time?*1" "What time is it?"と、聞かれることがある。 時計を持っていない人から聞かれるのだが、時計を持たないというのは、経済的理由なのか、生活習慣からなのか。時間に追われずに、リラックスするということなのか。…
A Better Guide To English Usage 3 (1972) 読本の高校英語教科書は三省堂のクラウンだが、作文・文法の教科書は、「英語B」(作文文法)で、開拓社の"A Better Guide To English Usage 3"。 著者は以下のとおり。 安井稔 吉富一 中島敏雄 大脇新平 第1版印…
高校英語教科書(作文・文法) A Better Guide To English Usage 2 (1971) A Better Guide To English Usage 2 (1971) 読本の高校英語教科書は三省堂のクラウンだが、作文・文法の教科書は、「英語B」(作文文法)で、開拓社の"A Better Guide To English Us…
A Better Guide To English Usage 1 (1970) 読本の高校英語教科書は三省堂のクラウンだが、作文・文法の教科書は、「英語B」(作文文法)で、開拓社の"A Better Guide To English Usage 1"。 著者は以下のとおり。 安井稔 吉富一 中島敏雄 大脇新平 第1版印…