2012-01-01から1年間の記事一覧

映画"The Natural"を久しぶりに観た

映画”The Natural"(1984)は、ロシア系ユダヤ移民の子孫であるBernard Malamudの1952年の小説を映画化した作品。 Barry Levinson監督で、Robert Redford主演。 Pop Fisher役のWilford Brimleyと、Red Blow役のRichard Farnworthがいい。 "The Natura"lは前に…

田尻悟郎さんの「(英語)授業改革論」を読んだ

英語教師・田尻悟郎先生は、実践家として有名な先生である。 以前、同僚の若手英語教師に薦められていた「(英語)授業改革論」を、今回ようやく読んだ。 田尻先生は、言う。 「改めて考えてみよう。教師が説明をたくさんすればするほど、生徒は理解を深め、英…

「狂気について」

渡辺一夫さんの「狂気について―渡辺一夫評論選 (岩波文庫)」は評論選集なので、順番は好き勝手にさせてもらって、読んでいる。 タイトルにもつけられた「狂気について」というエッセイでは、人間というものは、「天使になろうとして豚になる」存在であると、…

「飯舘学」の学び

県立相馬農業高校飯舘校の高校生が、「今月、村独自のまちづくりや村民の連帯を研究する『飯舘学』を修学旅行先の奈良県曽爾村で発表する」という記事が、本日の朝日新聞に載っていた。 飯舘村の村民の自主的な取り組みについては、福島第一原発事故直後に、…

河合隼雄さんの「子どもと悪」を読んだ

河合隼雄さんについては、本多勝一さんの著書「子供たちの復讐 上 開成高校生殺人事件」「子供たちの復讐 下」で知ったと思う。 「子供たちの復讐」が出たのはいつだったか。 インターネットで調べてみたら、1979年のようだ。すでに30年以上も前の話で、わた…

「渡辺一夫評論選 狂気について」

ヒューマニズムとは何か、考え始める材料として、渡辺一夫さんの「ヒューマニズム考―人間であること (1973年) (講談社現代新書)」を読んだら、これがとても面白かった。このことはすでに書いた。 フランス文学やルネッサンスについては、教養として読んでも…

「自分は、何を幸せと考えるか」

朝日新聞の広告欄に「仕事力」というコラムがあって、いろいろな仕事人の考え方を知ることができて、結構面白い。 今回は、鴻上尚司さん。お名前こそ存じ上げているが、作家・演出家の鴻上さんとしての仕事は全く知らない。けれど、今回も、書かれている内容…

スコットランドの独立問題

スコットランドの独立問題がBBCなど海外のメディアに載っていた。 歴史的に英語がこれほど世界を席巻しているということは、まずは国内問題として、アングロサクソンが先住民族を征服する過程ということになるが、イングランド(England)は、1536年にウェール…

「ぼくも原発に反対です」(手塚治虫)

10月23日の朝日新聞夕刊の「原発とメディア」に「偽アトム」の話が載っていた。 「鉄腕アトム よみがえるジャングルの歌声」という漫画冊子が1978年3月に発行されたが、これは手塚治虫さんが描いたものではなく、漫画社という「国や企業などの依頼を受けて漫…

映画「ヘルプ」を観た

映画「ヘルプ」といえば、私の世代であれば、ビートルズの映画かと思ってしまうだろうが、今回観た映画の原題は、”The Help”。多分「お手伝い」くらいの意味になるのだろう。 2011年製作の映画”The Help”は、アメリカ合州国の、1960年代の、Jackson, Mississ…

戦時中の日本人作家の日記

今日の朝日新聞に、日本文学者のドナルド・キーンさんの談話が載っていた。 戦中に日本の作家がつづった日記を研究した「日本人の戦争」に触れて、以下の箇所が私の眼をひいた。 忘れられないのは、フランス文学者の渡辺一夫です。彼はこう書いていました。…

「今のリーダーは、壊しながら、つくりながら、守っていかないといけない」

その国の指導者をみれば国民の民度がわかるというようなことを昔に聞いて、なるほどと思ったことがあるけれど、リーダーと構成員との関係は古典的な問題、論点なのだろう。 最近、新聞を読んでいると、リーダー論が盛んである。 指導者らしい指導者がいない…

リトアニアの原発建設計画、国民投票で反対の意思

リトアニアの原発建設計画で、国民投票の結果、多くの国民が建設反対の意思を示す結果となっているようだ。 報道によれば、75%の開票の段階で、反対票は62.7%。賛成票は、33.96%という。 福島の原発事故が、投票結果に影響を及ぼしたとみられる。 国民投…

ニュヨークヤンキースのイチロー選手の活躍

前から書いているように、時間的余裕がなく、野球はもちろん、スポーツはほとんど観ない。 が、イチロー選手の活躍は例外である。 イチロー選手のプレーは、打撃はもちろんのこと、守備も含めて、人を感動させる力をもっている。 大リーグの実況中継をインタ…

"all men and women are created equal"

"A People's History of the United States"を書いたHoward Zinnの"The People Speak"をながめていたら、"Women's Declaration of Rights"という箇所で、アメリカ独立宣言(The Declaration of Independence)を下敷きにして、女性の権利宣言を述べている文章…

「K.ファウスト」を観てきた

串田和美作・演出の「K.ファウスト」を観てきた。 串田(メフィストフェレス)、笹野高史(ファウスト)、小日向文世(道化)出演。

「自分で考え、課題を乗り越えて勝つ」

インデックスは「政治」にしたけれど、スポーツの話題であり、リーダーの話題。 早稲田大学のラグビー部監督は、カリスマ的リーダーであった監督から、「日本一オーラのない監督」と言われるような監督に代わったけれど、2007年・2008年と、大学選手権で2連…

「それは人間であることとなんの関係があるのか」

渡辺一夫さんの「ヒューマニズム考―人間であること (1973年) (講談社現代新書)」を面白く読んだ話の続き。 フランス文学者・渡辺一夫さんの書いた「ヒューマニズム考」は、文体は平易だが、内容的に文化背景的に深いものがあり、理解することは案外たいへん…

「ヒューマニズム考 人間であること」を読んだ

渡辺一夫著「ヒューマニズム考―人間であること (1973年) (講談社現代新書)」を読んだ。 この講談社現代新書は、1973年のものだが、初版は1964年に書かれたもののようだ。 フランス文学者の渡辺一夫によって書かれた本はこれまで全く読んだことがなかったが、…

”The Grapes of Wrath” by John Steinbeck

映画「怒りの葡萄」の話を昨日書いた。 オクラホマでは農地がオークションにかけられ売却されて、農地が土埃となり、トラクターがやってきて接収していったと、Howard Zinnの”A People’s History of the United States”にある。 オクラホマで何が進行してい…

Route 66

Cars Route 66という道路は、唄にも歌われ、Rhythm and Bluesのstandardになっている。 Song Meaningのサイトでチェックしてみたら、"Redneck*1 classic"(「貧乏白人の古典的R&B」)という書き込みが1件だけあった。 歌詞の中に、私も行ったことのあるGallu…

映画「怒りの葡萄」(1940年)を観た

スタインベック(John Steinbeck)の小説”The Grapes of Wrath”が出版されたのが1939年。 ジョン・フォード(John Ford)監督。Tom Joad役でヘンリー・フォンダ(Henry Fonda)主演の映画"The Grapes of Wrath"が公開されたのが1940年。音楽担当は、アルフレッド…

シェイクスピアの「十二夜」を観てきた

学生時代にHamletを原書で読んだり、audio booksを聞いたりしたことがある。 シェイクスピア関連では、木下順二さんや小田島雄志さんの解説書も何冊か読んだこともある。 シェイクスピアにも大いに興味があるのだが、時間的余裕がない。 今回青年劇場による…

映画「十二人の怒れる男」

9月14日付けの朝日新聞の「私のグッとムービー」欄で、漫画家のちばてつやさんが映画「十二人の怒れる男」を紹介している。 映画「十二人の怒れる男」は、1957年のシドニー・ルメット監督の作品。ヘンリー・フォンダが主演している。 映画「十二人の怒れる男…

映画「ヤングアダルト」を観た

青年期にたくさん映画を観ているわけでもないし、ものすごい映画ファンということでもないのだけれど、初めてアメリカ合州国に滞在したとき、英語を学ぶために映画館に通いつめるようになってから、結構映画を観るようになった。 時間的余裕があれば、もっと…

映画”Oh, God!” (1977) を久しぶりに観た

Avery Cormanの小説”Oh, God!”の映画化作品は、John Denver, George Burnsが出演した1977年の映画だった。 かけだし英語教師の頃、”Oh, God!”は大いに気になっていた映画で、教室授業で扱いたいと思っていた1本であった。 当時は、ビデオデッキも一般に出回…

現場経験から得られる「暗黙知」

9月1日付の朝日新聞で、一橋大学名誉教授の野中郁次郎さんが、日本の経営について語っていた。 私は経営のことはよくわからないし、経営関係の書物もほとんど読んだこともない。また、野中郁次郎さんについても、そのお名前を聞いたことがなかった。 「オピ…

映画"Moneyball"を観た

映画"Moneyball"を観た。 映画"Moneyball"は、Oakland AthleticsのGM(general manager)である Billy Beaneの実話をもとにしている映画。私は大リーグのことはほとんど知らないので、よくわからないのだが、そんな私でもこの映画は楽しめた。 Billy BeaneをBr…

井上ひさし作「芭蕉通夜舟」を観てきた

こまつ座公演、坂東三津五郎主演の「芭蕉通夜舟」を観てきた。 これ、ほぼ一人芝居。 初演は、小沢昭一だったようだ。小沢昭一の「芭蕉通夜舟」も観てみたかった。

木下惠介生誕100年企画

木下惠介監督は1912年12月、浜松市の生まれ。今年生誕100年を迎え、松竹が木下惠介100年プロジェクトを企画していることを、朝日新聞の広告特集で知った。 http://www.shochiku.co.jp/kinoshita/content/project.html それで「今、甦る木下惠介の魅力」と題…