English Education

かけだし英語教師の頃に編んだソングブック

Songs in the Key of Life すでに大昔の話になるけれど、1984年*1、かけだし英語教師のころ、その頃よく聞いていたアメリカ合州国の唄を中心にして歌集を組んだことがあった。それをカセットテープに編集して、教材にして選択授業で少し使ったことがある。 …

めざすべき英語モデルを明確にしながら、やはり日本全体の中高の英語教育の充実をはかるべきだ

さらにもう一つ問題があって、それは英語を話すことを目標にした場合、その英語のモデルをどのように設定したらよいのかというモデル設定の問題である。 古くは、小田実氏が提唱されたイングラント、鈴木孝夫氏のイングリック、渡辺武達氏のジャパリッシュな…

早大が日本最大の外国語学校になっているようだ

「論座」を読むと、放任主義と言われていた早稲田大学はすでに昔の話で、いま外国語学習を丁寧におこなうチュートリアルというものがあり、学生に好評のようだ。 英語教育重視自体は一概に非難されるべきことではないけれども、しかし、発達段階を考えた場合…

私の場合の英語試験体験

私の個人的体験でいえば、初めてアメリカ合州国を訪問した25年前に初めてTOEFLをサンフランシスコで受けさせられて、これが英語集中講座を受ける前に受験したのだけれど、677点中で500点くらいだった。4年くらい前に、一年間の海外研修のために、これは自発…

TOEICなどの英語試験

その娘はTOEICを3回ほど受験しているようだが、TOEFLのCBTは253点で、最近TOEICで975点を獲得した。 英語ができないと就職に不利だとか、出世できないとすら言われている世の中だが、いま娘は就職活動中で、そうした資格も役に立っているのかもしれない。 し…

私の英語とのこれまでの向き合い方

現在わたしは英語教師をしているくらいだから、学生のとき、とりわけ高校時代、英語は嫌いではなかった。自分のコトバよりも他人のコトバの方に興味があるというのだから、そもそもが自己否定型、もしくは逃避型であったのだろう。 地元の公立中学校から都立…

小学校の英語教育の前にやるべきこと

例えば、日本全国の英語教員を、一人の例外もなく、自主的研修を充実させることはどうなのか。そうして、日本全国の学校という学校における英語教育を充実させたい。当然、クラスの生徒人数もうんと少なくして、少人数クラスにする。 それから、生徒の自主性…

安易な小学校早期英語教育論に欠けていること

4月24日の朝日新聞に、小学生からの英語教育必修化論に対して、賛成派と反対派の意見が載っていた。反対派の代表は、元同時通訳者で現在立教大学教授の鳥飼玖美子氏だった。 鳥飼玖美子さんが強調していたことのひとつは、小学校の段階では母語を重視すべき…

母語の重要性はマオリから、イギリス語を使いこなす姿勢はシンガポールから学べ

個人的に私は、母語の重要性をマオリから、そして、母語を大切にしながらも*1イギリス語を話す姿勢をシンガポールを「反面教師」として、学ぶべきだと思っている。 一般的に言って、日本人はこの両方ともわかっていないと思うからだ。 だから、少なくともこ…

グローバル時代の小学校英語教育

近現代は国境という愚劣なものがあるから想像しにくいのだが、歴史的にみれば、文化間の優劣や文化間の衝突というものは、国境というようなもので簡単に線引きはできない。もっと地理的に接しあっている地域から起こっているはずであり、文化間の優劣や衝突…

英語を話す必要のない日本の言語環境

「日本の小学校英語教育は時間の無駄である」と主張するIHTの意見記事*1を読んだ。 http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200604190151.html いくつか納得できる点があったが、とくに以下の日常生活で英語を必要としない日本の言語環境という指摘は…

シラク大統領、英語のスピーチに抗議して一時退席

昨日のIHT*1によれば、EUの経済サミット会議で、フランス経済人の英語でのスピーチに抗議して、シラク大統領が一時退席したとのことだ。 http://www.iht.com/articles/2006/03/24/news/chirac.php これはその昔世界一の大言語として君臨したフランス語と近現…

韓国や日本の英語教育で考えるべきこと

ひとつは、なぜ外国人恐怖症(xenophobia)があるのかという問題と、どのように外国人恐怖症を克服するのかという問題だ。 これは外国人恐怖症といっても、白人コンプレックスがあるのだろう。つまり、支配・被支配のイメージをどう克服するのかという問題があ…

韓国のEnglish Village

韓国で英語教員をやっていた経歴をもち、今はニュージーランドに子どもと一緒に移住した女性とワイカト大学(The University of Waikato)で友人になり、彼女から韓国の英語教育についてニュージーランドで話を聞いたことがある。そのときは、韓国の英語教育…

TOEIC Bridgeの試験問題を初めて実際に見た

実際のTOEIC Bridgeの問題を初めて見る機会をえた。 英語の力としては、スピード・リズム・パワーが大事だという話を以前紹介したことがあるけれど、スピード・リズムを支えるパワーとしては、語彙と文法の習得が中心になる。それで、この語彙だが、TOEIC Br…

やはり日本の英語教育でめざすべき目標を日本の言語環境から考えるべきだという思いを強くした

1年間だけだが、オーストラリアはタスマニアの学校にいたときの息子の友人が三人、うちに遊びに来ていた。オセアニアはいま夏休みだが、一人はその夏休み中に日本にたち寄ったということで、三泊だけして今日朝早くに次の旅行計画のために家を出ていった。そ…

ピーター=バラカン氏のヒーローであるマルコムX

今朝の朝日新聞に、音楽評論家のピーター=バラカン(Peter Barakan)氏が、マルコムX(Malcolm X)について書いていた。 音楽に関する私の愛聴盤はたくさんあるけれど、その一枚に、Donny HathawayのLiveがあり、これがバラカン氏の愛聴盤の一枚であることを知…

初めて電子辞書を購入してみた

ちょっと真面目に英語を勉強しようと思い、昨日初めて電子辞書なるものを購入した。 店頭で店員さんから英語に強い機種を三つほど薦めてもらってから、それぞれのパンフレットをもらって、同じビル内の喫茶店でお茶を飲みながら検討した。 和英、英和活用大…

今日はハローウィーン

今日はハローウィーン(Halloween)である。 アメリカ合州国では、ハローウィーンには、"trick or treat"と言いながら子供たちが仮装をして地域の家から家にまわるなんてことを、まだアメリカ合州国に行った経験もない若い頃に、本で読んだ知識をもとにして教…

バスボイコット運動のローザ=パークスさんが亡くなる

公民権運動の母とも言われるローザ=パークスさんがこの24日に亡くなられたと今朝の朝日新聞で報じられていた。1955年のバスボイコット運動は、英語教科書や英語教育の中でもあまりにも有名な話だ。 公民権運動を扱った映画でいえば、ウーピー=ゴールドバー…

素晴らしい小学校の英語の授業を見た

これはすでに昨晩のことだが、いつものように帰宅が遅くなり、たまたまNHKの「わくわく授業」という番組を見ていたら、その授業の素晴らしさにとても驚いた。 番組が扱っていたのは尾道市立土堂小学校の藤井弘之先生の音読の授業実践なのだが、高学年の小学…

横浜市の小学生の英語教育

朝日新聞を読んでいたら、横浜市で小学生の英語教育が始まろうとしているとの記事が掲載されていた。 現状では、私は小学生の英語教育に基本的に反対である。 それは、今の日本では、まず日本語できちんと考えることができて、日本語で自分の意見を表現でき…

日本の言語環境

日本に帰ってきてから、あっという間に、一ヶ月半が経ってしまった。 毎日仕事に忙しく、いつも通り、少し前まで、しばらく海外にいたことなんかすでに忘れてしまった。 日本にいると、英語を話すことも必要なくなり、日本語だけの世界になる。 この前たまた…

英語に習熟するには、語順の克服が大切

日本語では主語という概念が役に立たないし、日本語の語順と英語の語順は違うから、日本人が英語の語順に慣れるのは大変だ。 日本人が英語を習得する際に、日本語の語順を捨てて、英語の語順に慣れないといけない。これは結構大変だ。これを私は「語順の克服…

英語学習では、SV感覚が重要

SV感覚とは、主語・述語感覚のことである。 英語の場合は、主語・述語という順番で、常にやって来るから、このSV感覚に慣れることが重要である。 聞き取りでも、読む場合でも、話す場合でも、英語の場合は、このSV感覚が重要だ。 日本語は、次の例文のように…

授業のほとんどを自前の英語でやってみた

授業のほとんどを自前の英語を使ってやってみた。 以前は、生徒に単にアピールするためだけに英語で自己紹介をしていたことがあるけれど、今回は、自分の気持ちを伝える姿勢で、自前の英語*1でやってみた。 *1:「自まえの英語」という考え方については、小田…

みんなイギリスが育てた

日本は、江戸時代の鎖国時代から、開国。そして明治維新は、蘭学から英学への転換でもあった。漢学にも深かった夏目漱石も、日本の知識人はみな、イギリス語の影響を受けた。 これら諸先輩と自分を同列に置くわけにはいかないが、客観的な立場としては、私も…

シンガポール人の英語

シンガポールは英語にやられてしまった国であるが、例えば、リークアンユーは、2つの帝国主義に翻弄された歴史をもつシンガポールの将来を考えて、英語を選んだと言ってもいい。 中国系マレーシア人といっても、英語系と華語系の対立があったようで、この辺…

英語を話すとはどういうことなのかイメージができない日本人

そもそも日本人にとっては、英語を話すということがどういうことなのか、よくわかっていないところがある。 何故かと言うと、もちろん例外はあるけれど、留学する高校生の大半の親が英語なんて無関係の場合が少なくない。叔父さんや叔母さんで英語を話す親戚…

CALLで提出した最終レポート

以下は、CALL(Computer Assisted Language Learning)で提出した私の最終レポートの日本語要約である。来年日本に帰った際に選択講座として、こんな講座をやってみたいといういわば授業構想ノートだ。 英語でブログを開始して、地球時代にふさわしい交流をす…